[飲食] カテゴリー

食べ物(飲み物)に関する雑談


無印良品の南部せんべい

無印良品の南部せんべいミックス 私は無印良品のファンである。特に、文房具や事務用品は無印良品のものを買うことが多い。無駄なものを削ぎとって、必要な機能だけを残した各種の商品は、デザイン性にも機能性にも優れたものが多い。無印良品は、今や「無印」という立派なブランドになった。

 昨日、無印良品に文房具を買いに行ったときに、食品コーナーを覗いてみた。今まであまり無印の食品には興味がなかったが、けっこう魅力的なものを取り揃えている。私が特に興味を持ったのが南部せんべい。買おうかどうしようか迷ったが、ダイエット中だったので買うのを我慢した。

 ところが、翌日になっても南部せんべいのことが気になって仕方がない。南部せんべいは岩手県の名産でもある。これを買うことは、被災地の復興にも寄与することになる。そう自分に言い聞かせて、いそいそと無印良品に出向く。

 よく考えてみると、今まで南部せんべいというものを食べたことがないような気がする。生まれて初めての南部せんべいは、あっさりとしたシンプルな味で、食べ始めると「やめられない止まらない」になってしまった。ちょっと小さめのクッキー風のやつも美味だった。南部せんべいお奨めです。


 

 

スガキヤの思い出

スガキヤの肉入りラーメン 久しぶりにスガキヤのラーメンが無性に食べたくなった。数週間前の『秘密のケンミン SHOW』でスガキヤのラーメンが紹介されているのを見たからだ。スガキヤとは名古屋を本拠地とするラーメンと甘党の店である。私の出身地三重県にも多くの店舗があり、高校生のとき学校帰りにしょっちゅう食べていた懐かしの味である。

 関西でスガキヤの店舗を見たことはないのだが、本当に関西にスガキヤはないのか。早速ググってみたら、お隣の伊丹市にあるイズミヤ昆陽ノ里店にスガキヤがあることが判明。こんなに近いところにあるのに行かない手はない。ということで、早速伊丹に遠征。

 普通のラーメンが 290 円、肉入りラーメンが 370 円と相変わらず安い(私の記憶が正しければ、当時は普通のラーメンが 140 円、肉入りが 210 円だった)。高校生のころはもったいなくて躊躇していた肉入りラーメンを注文。あまりに久しぶり過ぎて、昔と味が変わっていないのかどうかはよくわからなかったが、懐かしい味がしたことは確かだ。スガキヤのラーメンのスープは豚骨ベースなのだが、何となく魚介類の香りがする。豚骨以外に魚介類からも出汁を取っているんだろうか。

 高校生のとき、スガキヤのラーメンのスープがあまりにも旨いので、「スガキヤは絶対に蛇で出汁を取っている。蛇でなければあんなにいい味が出るわけがない」という噂が飛び交った。今から考えてみれば、高校生に蛇の出汁の味なんかわかるわけがないのに。その噂を信じて、私たちはスガキヤのラーメンのことを「へびラーメン」と呼んでいた。

 その日も学校帰りに「へびラーメン食べて帰ろうか」ということになり、友人とスガキヤに寄った。私はカウンターでスガキヤのおばさんに注文する際に、つい口がすべって「へびラーメン」と言ってしまった。おばさんは何もなかったように「はい、ラーメンね」と言っていたけど、私はたいそうバツが悪かった。あれから 30 数年。スガキヤのラーメンを食べて、そんなことを思い出した。

薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて

薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて 日中にウォーキングをすると汗が出る季節になった。今年の夏は昨年ほどの猛暑にならないようだが、それでもやっぱり日本の夏は暑い。夏が来ると思うだけで、げんなりしてしまう。

 私が子どもころは、クーラーがある家などほとんどなかった。昼間は今と同じくらい暑かったと思うが、ほとんどの人がクーラーを使っていなかった分、夜は今よりもいくぶんか涼しかったような気がする。また、少しでも気分的に涼しくなるような工夫をいろいろしていた。日本の夏に清涼感を与えてくれるものと言えば、風鈴、すいか、浴衣、金魚、朝顔などが思い浮かぶ。

 歌番組などで、夏の歌、冬の歌などをランキング形式で特集していることがある。夏に聴くと清涼感を与えてくれる歌のランキングがあるとしたら、私は迷うことなく『カナリア諸島にて』を選ぶだろう。1981 年に大ヒットした大滝詠一のアルバム『A Long Vacation』に収録されている曲だ。アルバム全体に南国ムードが漂っていて、どの曲も清涼感を与えてくれるのだが、その中でもダントツなのが『カナリア諸島にて』である。

 大学生の頃、耳にたこができるほど聴いたこの曲の最も印象的な部分は、「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて」という冒頭の歌詞である。それまで、レモンの薄切りが入ったアイスティーは飲んだことがあるが、オレンジを入れたアイスティーなんて知らなかったし、そんな飲み方があるのかと思ったものだ。

 先日あるラジオ番組で久しぶりに『カナリア諸島にて』を耳にした。懐かしさとともに、「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて」飲んでみたいという気持ちがむくむくと湧いてきたので、ウォーキングに出かけたついでにオレンジを購入。さっそく作ってみた。初めて飲むオレンジ入りのアイスティーは、ほのかにオレンジの香りがして、少しだけ南国気分と清涼感を味わえた。この夏の定番にすることに決定。





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肉巻きおにぎりを食す

 4 月 26 日。くもり。午前 7 時 50 分起床。もうすぐ 5 月だというのに朝はいつまでも寒い。このまま、冷夏になってくれればうれしいが、長期予報によると平年並みか、平年より暑い夏になるとのことである。世の中には、夏が暑くないと困る人もいるだろうから、たぶん平年並みっていうのがいちばんいいんだろう。

 午前 11 時 30 分。税金などの支払いをするために銀行に行く。銀行のテレビでは、枝野官房長官が、サマータイムは実施しないと発表していた。さまざまな見識者が、サマータイムはやっても効果がないと言っていたので、そういう結論に達したのはきっと妥当なことなんだろう。しかし、たとえそうであっても、4 月 1 日のエントリ「サマータイムとユーモレスク」で書いたように、一度サマータイムというものを経験してみたかった。残念。今年は無理でも、また数年のうちに実施を検討してもらいたいと思う。

 支払いを済ませたあと、川西阪急に寄る。ご当地グルメフェアで宮崎の肉巻きおにぎりを購入するためだ。以前、肉巻きおにぎりが川西にやってきたときには買いそびれたので、今回はどうしても手に入れたかった。普通の醤油だれのものと、ピリ辛バージョンと、チーズを乗せたものの 3 種類があったが、醤油だれ 2 つとチーズ 1 つを購入。値段は 1 個 390 円。けっこういい値段だ。

 午後 4 時。ウォーキングに出かける。いつものコースを早足で歩く。天下一品の前を通る。1 つ前のエントリーで、「最近のラーメン屋では中華そばとは呼ばない」と書いたばかりなのに、天下一品の看板にはでかでかと「中華そば」と書かれている。うそつきになってしまった。ウォーキングの最中に、エージェントから電話がある。まずまず大きな案件の打診だ。2 つ返事で引き受けた。これでゴールデンウィークのスケジュールは埋まった。普段なら、1 日や 2 日仕事が途切れてもそれほどあせらない。しかし、仕事が途切れたまま大型連休に突入することだけは避けたいので、ほっとした。今日のウォーキングの歩数は、1 回目の分とあわせて 9,400 歩。よく歩いた。

 午後 6 時 30 分。妻が仕事から帰宅。ヤクルト x 巨人、広島 x 阪神、中日 x 横浜の 3 試合を観戦しながら、昼間買った肉巻きおにぎりと、今シーズン初のゴーヤチャンプルーを食す。肉巻きおにぎりはうまかったが、390 円の値打ちがあるかと聞かれたら、「う~ん」と言わざるをえない。200 ~ 250 円くらならまた買って食べたいと思うが、390 円はちと高いかな。

宮崎の肉巻きおにぎり

川西阪急のご当地グルメフェアで購入した肉巻きおにぎり

冷やし中華と冷麺(ところ変われば呼び名も変わる 2)

「冷麺始めました」の貼り紙 初夏の風物詩の 1 つに「冷やし中華始めました」がある。全国的にどうなのかはよくわからないが、このあたりでは「冷麺始めました」が一般的であり、「冷やし中華始めました」を見かけることはほとんどない。時代とともに、「冷やし中華」という呼称が「冷麺」に変わったためだろうと思っていた。

 そもそも、冷やし中華という呼称は中華そばに相対する呼称である。最近のおしゃれなラーメン屋や中華料理店では「中華そば」などとは呼ばない。だから、あれほど隆盛を極めた「冷やし中華始めました」が絶滅危惧種になってしまったのだろう。そう解釈して勝手に納得していた。

 このあたりの事情について調べてみたくなり、「冷やし中華」をググってみたところ、冷やし中華について大きな思い違いをしていたことがわかった。Wikipedia の「冷やし中華」の項には、以下のように記載されている。

東日本では冷やし中華・冷し中華(ひやしちゅうか)、西日本では冷麺と呼ばれるものは、キュウリ等の野菜やハム、錦糸卵などの具材を細切りにして、茹で上げた後冷やした中華麺の上に並べ、酸味等のあるタレをかけた日本の夏における代表的な麺料理の一つである。日本各地に様々な呼称が存在する。東日本で冷麺といえば韓国の麺料理を指す。

 そうか。関西ではもともと「冷やし中華」と呼ばないのか。知らなかった。ということは、東日本では「冷やし中華始めました」が普通に見られるということか。もう 1 つわかったことがある。それは、冷やし中華発祥の地が仙台であるということだ。仙台では一年中冷やし中華が食べられるらしい。ということは、仙台では「冷やし中華始めました」が存在しないことになる。ところ変われば、呼び名も風習も異なる好例である。

 「冷やし中華始めました」という堂々とした宣言を見ると、私も「○○始めました」と宣言してみたくなる。しかし、「俳句始めました」とか「水彩画始めました」などと宣言してみても、だれも関心を示してくれそうにないし、「冷やし中華始めました」ほどのインパクトはない。原発事故による電力不足が問題となっている昨今では、「自家発電始めました」とか「太陽光発電始めました」と宣言するのが、これからの流行になるかも。

 冷やし中華について調べていたら、仙台の冷やし中華が食べてみたくなった。楽天で検索してみたら、みちのく「麺の細道」という商品を発見。東北の商品を買うことは被災地支援にもなるので、「元祖仙台冷やし中華」を買ってみることにする。


みちのく「麺の細道」意外にも、懐かしの冷し中華という商品もあり、こちらもおいしそうである。

 

味噌煮込みのこととか、ういろうのこととか

 昨晩は震災後初めての「秘密のケンミンSHOW」 が放送された。やはり、被災地の県の話題を避けたような内容になっていた。もともと、ちょっと奇妙な習慣や食べ物をおもしろおかしく紹介するというコンセプトの番組なので、被災地の県を取り上げるのはやっぱり難しいんだろう。今後どうするんだろう。番組制作者でもないのに心配になる。

 昨日の「秘密のケンミンSHOW」の目玉はうどんサミット。日本各地のうどんを、それぞれの地元のタレントが自慢するという企画だ。うどん好きの私としては、興味津々の内容だった。讃岐うどんや大阪のきつねうどんなどは食べなれた味。稲庭うどんとか水沢うどんは、ちょっと上品な高級うどんという感じで、それぞれに、それぞれのよさがある。私が、最も興味を持ったのが博多うどん。金八先生(武田 鉄矢氏)のプレゼンが上手なのか、ごぼ天入りの博多うどんを猛烈に食してみたくなった。

 最後に紹介されたのが名古屋の味噌煮込み。一般的には「味噌煮込みうどん」と呼ばれているようだが、味噌煮込みはうどんじゃないと教育された私には、これをうどんの範疇に入れることに抵抗を感じる。実を言うと、私は学生時代に名古屋のまことやという味噌煮込み専門店でアルバイトしていたことがある。名古屋で味噌煮込み屋といえば、山本屋総本家山本屋本店が有名であるが、まことやも知る人ぞ知る名店である。

 当時まことやでは、うどんと煮込みを明確に区別していた。味噌煮込み以外にも、ざるうどんや天ぷらうどんといった、いわゆる普通のうどんも扱っていたが、まことやでは生のうどんを使ったものが「煮込み」であり、長時間じっくりゆでた麺を使ったものが「うどん」だった。早い時間にうどんが売り切れてしまうこともよくあり、客には「今日はうどんは売り切れました」と言っていた。よくわかっていない客に、「うどん売り切れたって、お宅うどん屋でしょ」と言われることも多々あったが、「うちは、うどん屋じゃなくて煮込み屋です」と答えるのがまことや流だった。

 私流に解釈すれば、煮込みとうどんの関係は、ハマチとブリの関係のようなものであり、味噌煮込みは「生うどん味噌煮込み」という、うどんとは別範疇の料理なんだと思う。しかし、両山本屋でも、これを「味噌煮込みうどん」と称しているので、名古屋人の間でも、味噌煮込みはうどんであるというのが一般的な見解なのかもしれない。名古屋人ではない私には、本当のところはどちらが正しいのかよくわからないが・・・・・・。

 名古屋ついでに、ういろうの話を少しする。先日、ういろうが無性に食べたくなり、ツイッターで「しろ、くろ、抹茶、あがり、コーヒー、ゆず、さくら」とつぶやいたところ、私と同じ三重県出身の方から、「あがり」じゃなくて「あずき」であるというコメントをいただいた。そういわれれば、「あずき」というバージョンも確かにあった。私が子どものころ、三重県では「しろ、くろ、抹茶、あがり(あずき)、コーヒー、ゆず、さくら、青柳ういろう」という歌が流れる CM をしょっちゅう目にしていた。気になったので青柳ういろうのホームページをチェックしてみたところ、現在は「しろ、くろ、抹茶、上がり、さくら」の 5 種類のようである。コーヒーとゆずはいずこへ。

電子レンジでご飯を炊いてみる

 この前 100 円ショップで、電子レンジでご飯一合を炊けるという電子レンジ調理器を見つけた。冷凍ご飯をチンして食べるのがあまり好きでない私には興味津々の商品。早速買って試してみた。

電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」

100 円ショップで見つけた電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」

 まずは、米一合を容器に入れて研ぐ。小さな穴が開いている中フタが付いているので、水切りがしやすい。洗米後に、200 cc の水を入れて 30 分浸す。

電子レンジ調理器「ご飯一合炊き」に米を入れて研ぐ

洗米後に、200 cc の水を入れて 30 分浸す。

 30 分以上経ったら、電子レンジを 600 W に設定して 5 分間加熱する。その後、200 W でさらに、12 分加熱。所定の時間加熱したら、電子レンジから取り出し、ご飯全体を軽くかき混ぜて、フタをして 10 分くらい置く。

炊き上がったご飯をかき混ぜて 10 分間むらす

ご飯が炊き上がる。軽くかき混ぜて 10 分間むらす。

 目玉焼きと海苔と坦々春雨スープをおかずに、出来上がったご飯を食べてみた。やや固めだが、まずまずおいしく炊けている。次回は、水をもう少し多めに入れてみよう。もっとうまくなるはずだ。

 この調理器、炊き立てのご飯が少しだけ食べたいときにとっても便利だ。一人暮らしの男性にもお勧めです。

参考・参照サイト

ペンギン(辺銀)食堂の石垣島ラー油

 思いがけないことから、ペンギン(辺銀)食堂の石垣島ラー油を手に入れることができて、ハッピーな気分になっている。石垣島ラー油は、生産量と販売店の少なさから「幻のラー油」とも呼ばれている。特に辺銀食堂のものが有名らしく、以前テレビ(何の番組だったかは忘れた)で、半年待ちとか 1 年待ちとか言っていたような気がする。そんな有名なラー油が、川西の沖縄セレクトショップ「琉球酒豪伝説 GTO」という店で手に入ったのだ。

 グレート・ティーチャー・オニツカみたいな、ちょっと風変わりな名前のこのショップを訪れたのは 1 週間ほど前だった。店の存在は 1 年ほど前から知っていた。前から興味はあったのだが、店内に足を踏み入れるのには少々勇気がいる雰囲気をかもし出していた。

 その GTO に行ってみようと思ったのは、急に沖縄の塩せんべいが食べたくなったからである。店内には、シーサーの置物やら、沖縄の食材やらが品よく並んでいた。残念ながら塩せんべいは置いていなかったので、ゴーヤチャンプルーチップ(写真はこちら)を買ってみた。

琉球酒豪伝説 GTO の店内

琉球酒豪伝説 GTO の店内

 石垣島のラー油は置いてないよなあ。そう思いながらも、だめもとで聞いてみると、近々入荷するという。どんなことでも聞いてみるものだ。入荷後すぐに売り切れるとのことだったので、迷わず予約した。

 入荷予定日の翌日、石垣島のラー油をいそいそと取りに行った。内容量は 100 g とやや少な目。これで、1,500 円は少々お高い気もするが、幻のラー油なんだから仕方がないか。以前に流行った食べるラー油みたいに具材がひたひた状態にはなっていない。具材は全体の 1/3 程度で底に沈殿している。いかにもおいしそうなラー油だ。

ペンギン(辺銀)食堂の石垣島ラー油

ペンギン(辺銀)食堂の石垣島ラー油

 残念ながら、昨夜の夕飯はラー油にふさわしいメニューではなかったが、八宝菜に無理やりかけてみた。風味がすごくいい。妻も「やっぱり、この前手作りした 190 円の安もんとは全然違うなあ」とひとこと(2 月 15 日の「食べるラー油作りを候文にて」を参照)。

八宝菜 + 石垣島ラー油

八宝菜に石垣島ラー油をかけてみる

 瓶のラベルには、「餃子のタレはもちろん、ラーメンやスープ、炒めものや和えなどお好みでどうぞ」と書いてある。やっぱりまずは、餃子で試してみたい。塩ラーメンなどの薄味のラーメンに入れても絶対にうまいに違いない。たかがラー油でテンション上げ過ぎの気がしないでもないが、それもこれもきっかけは塩せんべい。GTO さん、塩せんべいも是非置いてくださいね。

食べるラー油作りを候文にて

 中世から近代の日本では、候文という文語文体が盛んに使われていた。現在ではまったく使われることがない文体だが、何とも言えない趣があってよい。一度候文で記事を書いてみたいと思い、書き方を調べてみたのだが、候文の正しい書き方を解説したサイトはなかなかない。唯一発見したのが「候文について」というページである。このサイトに記載されている「候」の基本的な使い方と活用に従って、文末に「候」を付加しただけの付け焼刃的な候文を書いてみた。

食べるラー油を作り仕り候

 昨年あれほど流行った食べるラー油がスーパーから完全に姿を消し候。普段小生が買い物に行く西友でもまったく見かけることこれなく候。桃屋のものも、SB 食品のものもこれなく候。そんなおり、普段行かないスーパーに行き候はば、自分で食べるラー油を作れるキットを発見し候。値段も 190 円なにがしと安く(1 の位の正確な数字は記憶に御座なく候)、迷わず購入致し候。キットの内容は、フライドガーリック、ラー油、コチジャン、保存用の瓶で御座候。

手作り食べるラー油キットスーパーで見つけた食べるラー油の手作りキットで御座候

 早速食べるラー油作りに取りかかり候。まずは、瓶にフライドガーリックを入れ仕り候。次に、ラー油を瓶に注ぎ込み、コチジャンを入れてよく混ぜ候はば、食べる MY ラー油の完成に御座候。難しい点はまったくこれなく候。

手作り食べるラー油キット

 説明書によれば、1 ~ 2 日寝かせ候はばいっそうおいしくなる候よし、冷蔵庫で保存して熟成するのを待つことに致し候。果たして、おいしい食べるラー油ができる候や。まことに美味なれば、再度購入致したく存じ候。

 同じように食べるラー油を求めている方がこれあり候はば、是非ともご購入成し下さるべく候。

 候文の最大の特徴は、時制がないことである。過去形と現在形の区別がない。したがって、「ありました」と「あります」のどちらも、「これあり候」となる。このことが理解できていないと、「あれ、過去形はどうやって表現するんだ」と頭をひねることになる。現在形か過去形かは、文脈で判断するしかない。またいつか、もうちょっと勉強して、風情のある候文を書き仕りたく存じ候。

姫路ちゃんぽんに挑戦(食後は牛が笑ってらあ)

 秘密のケンミン SHOW で紹介されていた姫路ちゃんぽんなるものに挑戦してみた。姫路ちゃんぽんとは、焼きそばと焼きうどんをミックスしたものである。焼きそばも焼きうどんも知っている味だから、その 2 つを混ぜたものもだいたいどんなものになるかは見当がつく。テレビで紹介していたとおりに、普通どおりに焼きそばをしっかり焼いてから、うどんを投入してみた。

姫路ちゃんぽん

秘密のケンミン SHOW で紹介された姫路ちゃんぽん

 予想どおりの味で、まあまあおいしかった。あえて感想を言えと言われたら、「焼きそばと焼きうどんを一緒に食べている感じ」という表現以外には思いつかない。2 つが合体して 1 + 1 = 3 になっているとは言いがたい。かろうじて 2.3 くらいにはなっているかもしれないが。同じ兵庫県民として、あまりほめられなくて姫路の皆さんごめんなさい。

 姫路ちゃんぽんを食したあとは、最近にお気に入りのラーフィングカウをクラッカーに塗ってハイボールを飲む。ラーフィングカウは、牛が笑っているイラストがパッケージ描かれたフランス産のクリームチーズ。ちょっと病みつきになるうまさで、ハイボールによく合う。

ラーフィングカウのチーズ

ラーフィングカウのクリームチーズ。クラッカーにたっぷり塗って食べると美味
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