おでん(かんと煮)でひとり飲み
12 月になって急に寒くなった。寒い夜に食べたくなるものの代表選手と言えば真っ先に思い浮かぶのがおでん。そういうわけで、今夜は「かんと煮戸田」に行くことにした。いや、正確に言うと前からそこに行くと決めていた。今夜は妻が東京に行って帰ってこないからだ。
かんと煮(漢字で書くと関東煮。これで「かんとだき」と読む)とはおでんのことである。厳密に言うとおでんと関東煮は別物らしいが、ややこしいので以下おでんと書くことにする。「かんと煮戸田」は、エントリー「ひとり焼肉、ひとりカラオケ、ひとり鍋、ひとり酒」で書いたように、ひとり飲みができそうな店として前から目をつけていた店だ。
7 時前に仕事を終えてダウンジャケットに身を包み、「かんと煮戸田」に向かった。外はすっかり冬の空気だ。「かんと煮戸田」の看板がきれいにライトアップされている。どことなく昭和の香りが感じる店だ。扉を開けると「いらっしゃい」という女性の声が聞こえる。スタッフは全員女性。カウンター内に 3 人。しかも全員お姉さんだ。ひとりだけ、おばさんとの境界線に近い人(おそらくオーナー)もいるが、どちらかに分類しろと言われれば間違いないくお姉さんである。
店内は小奇麗でしゃれた感じ。2 階に座敷があるようだが、1 階はカウンター席だけの模様。カウンター席があることはひとり飲みには必須の要件なのでまずは合格。入り口近くのカウンター席に腰を下ろして、ビールを頼む。しばらくすると、注文した大根、玉子、厚揚げ、平天が運ばれてくる。腹がへっていたので急いで口に放り込む。火傷しそうに熱い。
かんと煮戸田のおでん。大根、玉子、厚揚げ、平天の 4 品
おでん 4 品を平らげたので、追加で牛筋とハイボールを注文する。牛筋は、思わず「美味い」とうなりたくなるほど絶品だった。今日は初めてだったので、おでん 5 品と生ビール、ハイボールで帰ることにした。代金は 2,490 円。おでん 5 品と飲み物 2 つでこの料金は、ひとり飲みにはちょっと高いような気もする。
私が思う、ひとり飲みに適した条件とは以下の 4 つ。
- カウンター席がある
- あまりおしゃれでない
- 2,000 円以内で飲める
- チェーン店ではない個人の店
かんと煮戸田は、1 と 4 は満たしているし味もなかなかなのだが、2 と 3 がちょっと不満である。50 過ぎのおじさんがひとりで行くには、おしゃれ過ぎてちょっと敷居が高いかな。久しぶりのひとり飲みはやや消化不良といった感じで終った。まだほかにも目を付けている店はあるので、これからしばらく機会を見つけて開拓していくことにする。
comments