ぽかぽか陽気に誘われて
起きたときはどんよりとした天気だったのに、9 時半くらいには雲の合間から太陽が顔を出し、いつの間にか春らしいぽかぽか陽気になった。こんな日は、松田聖子の歌(赤いスイートピー)みたいに、春色の汽車に乗って、海を見に行きたくなる(春色ってどんな色だろうか。私のイメージでは、若草色かもえぎ色だけど)。しかし、仕事があるのでそういうわけにもいかない。それなら、せめて昼ごはんは春らしいものを食べようと決めた。
12 時に仕事を終え、いそいそと外に出る。向かう先は、前から目をつけていた京風炉端焼きの花格子という店。上品なランチをやっている店だ。あそこらなら、何か春らしいものが食べられそうだ。数種類のランチに中から、いちばん春っぽい「おばんざい定食」を選んだ。たまには、目と舌の両方で食事を味わうのはいいことだ。
食事のあとは、さらに春を求めて猪名川まで歩く。今朝、ツイッターのフォロワーさんに、「春らしい食べ物といったら土筆。土手に生えている」と教えてもらったので、土筆を探しに行くことにしたのだ。土筆と言えば、子どものころあほほど採って、家で炒めてもらったことがあるが、あまり美味いものではなかった記憶がある。猪名川の土手を土筆を求めて歩いたが、ついに土筆は見つからなかった。そういえば、これまで猪名川の土手で土筆を見た記憶はない。まだ時期が早いのか、それともこの辺りでは土筆が生えないのか。
土筆は生えていなかったが、せっかくなので春らしい風景を撮ってきた。草花のことはよくわからないのだが、これは菜の花だろうか。
菜の花や 耳を澄ませて 水の音
また週末から冬が戻ってくるらしいが、三寒四温を繰り返しながら、徐々に暖かくなっていく 3 月は、12 カ月の中で私がいちばん好きな月だ。
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