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ワイン通ではないけれど

 昨夜テレビ東京で放送された『カンブリア宮殿』はとても興味深い内容だった。取り上げていたのは、カーブドッチという新潟のワイナリー。経営方針がきわめてユニークである。カーブドッチでは、ワインを流通にのせて東京で売るといったことはしない。東京で売るのではなく、欲しかったら新潟に来てもらうのだそうだ。敷地内には、ワインを楽しむためのレストランやイングリッシュガーデン、さらにはホテルまで併設している。

 敷地内は、観光バスや団体客はお断り。レストランは子どもの立ち入り禁止といった具合に、「お客様は神様です」的な経営はやっていない。それでも、カーブドッチのワインを求めて年間 30 万人が訪れるのだそうだ。客にこれだけの「すべし」や「すべからず」を要求し、それでも繁盛しているということはよほど品質がよいのだろう。私は決してワイン通ではないし、ワインのことに詳しくもない。実際に飲んでみても良し悪しなんてわからないと思うが、それでもカーブドッチのワインを飲んでみたくなった。

 もう 1 つのユニークなポイントが資金の集め方である。カーブドッチには、Vino Club というブドウの苗木のオーナー制度がある。1 口 1 万円でブドウの苗木のオーナーになると、10年間毎年ワインが 1 本ずつプレゼントしてもらえるらしい。苗木のオーナーという形で出資できて、10 年間ワインを楽しめるなんて、夢があって楽しい。

 カーブドッチの落社長は、新潟のこの地域を東洋のナパにするのだそうだ。ナパとは、米カリフォルニア州のワイナリーが密集する地域とのこと。その計画の実現に多少でも協力できたらと思い、私も Vino Club に入って苗木のオーナーになることにした。どんなワインが届くのか、今から楽しみだ。






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