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トラ・トラ・トラ! - 童心には帰れなかった

「こんな映画おもしろい?」
退屈そうに妻が聞く。
「うん。むちゃくちゃおもしろい。こんなにおもしろい映画はないで」

私が興奮しながら見ていたのは『トラ・トラ・トラ!』だ。昨年、洋画★シネフィルイマジカで放送していたものを、あとでゆっくり見ようと思って録画しておいたのである。『トラ・トラ・トラ!』とは、真珠湾奇襲作戦にいたるまでの、知られざる舞台裏の真実と真珠湾攻撃の様子を克明に描いた 1970 年の映画だ(「トラ・トラ・トラ」とは「真珠湾攻撃に成功せり」を意味する暗号)。太平洋戦争へと突入していくまでの経緯を日本側と米国側の視点の両方から描いた、実に興味深い作品である。

この映画を見ていて、私の中にある思いがむくむくと頭をもたげてきた。その思いはだんだん大きくなり、映画が終わるころには我慢できないレベルにまで大きくなっていた。その思いとは「空母赤城を作りたい」だった。

赤城を作るといっても、本物の航空母艦を作るわけではない。模型である。私はどうしても我慢できなくなって、翌日 Joshin へと向かった。プラモデルの軍艦コーナーに行き、赤城を探すが見つからない。赤城ないなあ。加賀で我慢するか。加賀は赤城と同型の空母で、赤城と並んで連合艦隊のトラの子空母と呼ばれる中心的存在だった軍艦である。

航空母艦加賀のプラモデルハセガワの 1/700 ウォータラインシリーズ

日本航空母艦 加賀

プラモデルを作るなんて何年ぶりだろう。最後に作ったのが確か小学 4 年生か 5 年生の時だ。ということは 40 年ぶりか。童心に帰ってプラモデル作りを楽しむぞ。そう意気込んで作り始めたのだが、10 分もするともういやになっていた。予想していたほど楽しくない。部品が細かくてよく見えないのだ。それでも、いらいらしながら 3 時間ほどかけて何とか完成することができた。

私の「童心に帰ろう」計画を台無しにしたのは、またしても老眼だった。ため息が出る。童心に帰るのはそんなに簡単じゃない。そんなことを感じてちょっとだけ悲しくなった 1 日であった。


航空母艦加賀のプラモデル完成した加賀のプラモデル


赤城に関連する雑談 >> マニア心をくすぐるデア ゴスティーニ


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