年を感じる瞬間
人間は何歳であっても、たとえ 10 代でも、20 代前半であっても、年をとったと感じるものである。FM802 で、goo ランキングの「『年』を感じる瞬間ランキング」というのを紹介していた。このランキングによると以下のような瞬間に年をとったと感じている人が多いようだ。
「徹夜ができなくなった」については、昔と比べると徹夜はつらくなったのは事実であるが、今でもできないことはない。ランキングの 2 位以下についても、私には当てはまらないものが多い(そういう現象を自覚していたとしても、そのことで年をとったとは感じないという意味)。
インターネットというメディアを利用して行った調査であることを考えれれば、この結果には比較的若い世代の意見が大きく反映されているように思う。しかし、「年を感じる瞬間」は世代によって大きく異なると思う。世代別に調査したらきっと世代間で大きな違いが見られておもしろいと思う。
40 代の私が、「年を感じる瞬間」として真っ先に挙げるであろう 2 つの項目は、どちらもこのランキングの20 位以内にすら入っていない。それは、
- 近くの小さい文字が年々見えにくくなっている(いわゆる老眼)
- 若いときのように、長時間寝られなくなった
の 2 つだ。「筋肉痛の出るタイミングが遅くなった」など、体力の衰えについては、鍛えればある程度回復できると思っているのでそれほどショックではない。しかし、自分に老眼の現象が現れていることに気づいたときは本当にショックだった。「近眼の人は老眼にならない」という根拠のない迷信を信じていたし、老眼なんてもっとおじいさんになってからなるものだと思っていた。自分の老眼に気づいたのは42 歳のときだった。
それと、若いときは 12 時間くらいは平気で寝られていたのに、最近ではどれだけ疲れていも寝不足でも、8 時間も寝れば目が覚めてしまう。馬鹿みたいには寝られない。まあ、この現象は別にショックなことでははないが・・・。
同級生の中にも、老眼が始まっている人はけっこう多いし(おそらく30~40%はいる)、40 代だけを対象にアンケートを行ったら、この 2 つは少なくとも 20 位以内に入るんではないだろうか。
人間は何歳でもあっても年を取ったと感じる一方で、いくになっても現在の自分の年齢が信じられないものでもある。私は、10 代のころ 40 代になった自分を想像できなかったし、いまだにそんな年齢になっている自分を信じられないところがある。別に年を取るのが嫌なわけではない。こんな子どもみたいな人間が、こんな年齢でいいのかなあと思ってしまう。なんだか世間様に申し訳ないような気がするのである。
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