ついにアラ還に
昨日、4月11日に55回目の誕生日を迎えた。ついにアラ還になってしまった。人生の折り返し地点と言われる40歳になったのがついこの前のような気がするが、あれからもう15年も経ったとはとても思えない。25歳から40歳までの15年間と、40歳から55歳までの15年を比べると、後者は前者の倍以上の速度で過ぎ去っていったような気がする。ということは、今後ますます時間が速く過ぎるということなのか。ああ恐ろしや。
この15年は仕事第一でがんばって来た。これからも仕事第一はたぶん変わらないと思うが、経済的に許される範囲で、美味しいものを食べ、行きたいところに行き、見たいものを見る機会をなるべく作っていきたいと思う。
夜は妻が近所の近吉(こんきち)という料理屋でごちそうしてくれた。「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉みたいな、民家を改装した料理屋で、どの料理もとても美味しかった。前から一度食べてみたいと思っていた鯛めしも食べることができた。
食を楽しむお店近吉。外観は普通の民家なので、これがなければ料理屋だとわからない
穴子と野菜の天ぷら。ほくほくで美味でした
鯛めし。1.5合。6膳分くらいあります。最後の1杯は出汁をかけて食べました。美味でした。
また、今年もFacebookで多くの方から暖かい誕生日のお祝いメッセージをいただいた。年を取るのは嬉しいことではないが、多くの人に心温まることばをかけていただき、とても幸せな気持ちになれた。皆さん、どうもありがとうございました。
久しぶりに京都を散策
4月9日。仕事の切れ目と菜種梅雨の合間がちょうど重なったので、京都に出かけることにする。目的地は伏見稲荷大社と南禅寺の2箇所。伏見稲荷は外国人にいちばん人気がある日本の観光地だそうで(意外な場所がランクイン?!外国人が選んだ、日本観光地ランキングTOP30)、そんな人気があるのなら一度行ってみたいと思っていた。南禅寺は、松本清張の作品(『球形の荒野』)で待ち合わせ場所に使われた場所で、テレビドラマで見たときにとても風情があった。また、最近放映された「ブラタモリ」 でも南禅寺の境内を走る水路が取り上げられていたので、ここにも是非行きたいと思っていた。
JRの昼特切符を利用するとおよそ半額で京都を往復できるので、10時過ぎの電車に乗り、京都発17時前の電車で帰ることにした。京都駅で奈良線に乗り換えて稲荷駅に到着したのが11:10ごろ。伏見稲荷の境内を通り抜け、予約していた瑞石庵という自然薯料理の専門店に直行。五穀米に自然薯をかけて食べる。自然薯はまろやかでとても美味しかった。大満足。
自然薯料理の店瑞石庵。伏見稲荷を出てすぐのところにある
瑞石膳。五穀米たっぷり3膳に自然薯、味噌汁、炊合せ、麸の田楽、香の物、デザートなどがついて2,300円。満腹になりました。
天満天神繁昌亭に行ってきました
前から一度行ってみたいと思っていた天満天神繁昌亭に行ってきた。今回は昼席(午後1時から4時過ぎまで)を鑑賞。8人の落語家による創作落語や古典落語のほかに腹話術や三味線放談を織り交ぜた合計3時間あまりの公演はとてもおもしろく、あっという間に終わってしまった。
天満天神繁昌亭。間もなく開演
NGK(なんばグランド花月)で漫才や新喜劇などは何回か見たことはあるが、本格的な落語を生で聴くのは初めて。特におもしろかったのが、料理屋の生け簀での魚同士の会話を描いた、桂きん太郎さんの創作落語と、トリの桂九雀さんが演じられた古典落語の「天狗さばき」だった。「天狗さばき」は故桂米朝さんが得意としていた噺らしい。米朝さんの思い出話なども盛り込みながら、これぞ落語という世界が繰り広げられた。さすがプロの噺家だ。
この日の出演者
繁昌亭の料金は、前売り券を買えば2,000円(当日券は2,500円)。2,000円で3時間たっぷり落語の世界を楽しめるのだから、とてもコスパに優れた娯楽だと思う。機会を見つけてまた行きたい。
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喉元過ぎれば/ツナグ
1月14日。歯医者に行く。3日ほど前から左の奥の歯茎が痛くなり、左の頬がかつての宍戸錠みたいに腫れてしまったからだ。親不知のせいで菌が入りやすくなっているそうで、定期的にこの症状になる。「ああまたか」という感じでもう慣れてしまった。治療は口の中を消毒し、抗生物質を処方してもらうだけでおしまい。
この症状になるたびに、炎症防止のためにリステリン等の洗口液で口内の消毒を始めるのだが、しばらくするとめんどうになってやめてしまう。洗口液には虫歯を予防する効力はないという話もある。しかし、殺菌効果があると思うので、1日2回これでクチュクチュするだけでそれなりに効果があると思うのだが、問題は続けられるかどうか。
夜はおでんを食べながら、録画しておいた『ツナグ』という映画を観る。ツナグとは、生きている者と死んだ者との再会を仲介する使者のようなものらしい。ただし、このサービスは何度でも無制限に使えるわけではなく、生きている者が死んだ者に会えるのも、死んだ者が生きている者に会えるのも一度きりだそうだ。会いたい人がいたら、ツナグに依頼する。依頼を受けたツナグは対象となる死んだ者にその旨を伝え、依頼者に会うかどうかを決めてもらう。死んだ者もこのサービスを使えるのは1回だけなので、ほかに会いたい人がいれば断ることもあるのだそうだ。
現実にこういうサービスがあったとして、今のところこのサービスを使いたいような相手はいない。将来両親が死んだり、妻が私より先に逝ったりするようなことがあったら、このサービスを使って会いたいと思うだろうか。そんなことは、そういう状況になってみないとわからないけれど、たぶん使わないような気がする。
2015年の寒中のある1日の出来事でした。
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本当に知りたい情報
先日大阪駅で電車を待っていたときのこと。「人身事故のため、宝塚線のダイヤは大幅に乱れています」というアナウンスが流れた。京都線で事故があったため、各線の電車が30~40分ほど遅れているとのことだった。ずっと、「○時○分発の○○行きの電車は、ただいま35分遅れで発車予定です」といった「遅れ」に関する情報を繰り返し伝えている。
以前から思っていたのだが、事故などによって列車の遅延が発生すると、JRは「○○分遅れ」を連呼する。座席を予約している特急列車などであれば、本来何時何分初の列車が何時何分に発車するのかという情報は大切だと思うが、普通電車や快速電車の場合、乗客にとって何分遅れかはどうでもいい情報である。知りたいのは、自分の目的地に最も早く着く電車は何時何分に何番ホームから出発するかである。特に私が乗ろうとしていた宝塚線の場合、2つのホームから電車が出るため、いつ、どのホームから最も早い電車が発車するのか、さっぱりわからない。
人身事故などがあれば遅延が発生することは仕方がないことだし、JRにとって、ダイヤの乱れや遅延度合いを正確に把握する必要があることも十分にわかる。しかし、それはあくまでも内部の事情であって、乗客には関係のないことである。一般企業で顧客指向ということばが使われるようになって久しい。それは鉄道会社に置き換えると「乗客指向」である。JRもいいかげん乗客指向になり、乗客が何を必要としているのか理解してほしいものである。
太陽の塔に感動
万博記念公園に太陽の塔を見に行ってきた。昨夜BSジャパンで放映していた『武田鉄矢の昭和は輝いていた』という番組で大阪万博が取り上げられ、太陽の塔について語られていたため、急に太陽の塔が見たくなったのだ(番組の内容はこちら)。
大阪万博が開催されたのは1970年。当時私は小学4年生。一度だけ連れて行ったもらった。アメリカ館、ソ連館、三菱未来館などがものすごい人気だった。この3つのうちのどれかひとつでも入館したかったのだが、どれも5時間待ちだと言われた。「5時間待っても入りたい」という私の願いは却下された。みどり館とかいうのに入ったことだけは覚えているが、ほかは何を見たのかよく覚えていない。そんな中で太陽の塔は強烈な印象とともに記憶に残っている。小学生にとってもすごい存在感がある物体だった。
44年ぶりに見た太陽の塔は相変わらずすごい存在感だった。万博終了後撤去される予定だったのが、永久保存されることになったとのこと。私には、オブジェとか彫刻といった芸術品の価値はよくわからないが、こんな存在感のある物体を解体・撤去することはやっぱり許されないでしょ。それと、万博当時太陽の塔の内部で公開されていた展示が平成28年に再公開されることが決定しているとのこと(「太陽の塔、復元する「生命の樹」に強烈なインパクト 平成28年度末の内部公開で万博当時の交響曲をBGMに」を参照)。当時内部の展示を見学したのかどうかについては記憶が定かではないが、公開されたら是非見に行きたいと思う。
奈良のそぞろ歩きもいとをかし
一昨日、「大人の遠足」と称するイベントで翻訳者仲間数人と奈良の散策を楽しんできた。奈良在住の翻訳者仲間S先生のガイドで1日かけて奈良をゆっくり散策しようというイベントである。昨年の秋にも同様のイベントを計画していたのだが事情により取りやめになったため、ようやく念願がかなったことになる。
午前10時過ぎに近鉄奈良駅前を出発。午前の部の参加者はガイドのS先生を入れて4人。近鉄奈良駅南側の「ならまち」と呼ばれるエリアを散策。風情のある古い町並みにお寺、各種施設、趣きのある商店などが点在している。個人で無料公開している博物館みたいなものも含め、ほとんどの寺や施設が無料で見学できる。2時間半ゆっくりとならまち散策を楽しんだ。
夜桜&ナイトクルーズはいとをかし
消費税増税もあってこの年度末は何かと騒がしかった。慌ただしく新年度を迎えた昨日、仕事仲間数人と夜桜を楽しんできた。Sさんが、御船かもめという小舟でクルーズを楽しみながら夜桜を見物するというイベントを企画してくれたのだ。出発地は天満橋の八軒家浜船着場。まずは大川沿いの桜を見ながら銀橋(桜ノ宮)まで行く。そのあと中之島方面に引き返し、東横堀川を経由して道頓堀へ行き天満橋に戻ってくるというコース。川から桜を見物するなんて初めての経験だったが、あまりの楽しさに2時間のクルーズがあっという間に終わった(クルーズマップはこちらを参照)。
私たちが乗る船@天満橋八軒家浜船着場
間もなく銀橋です。桜がきれいです。
東横堀川の水門。ここで、運河みたいに水位調節をしました。
道頓堀に到着。ベニスみたいです。
道頓堀川からグリコの看板を見上げる。
再び大川に戻る。2時間のクルーズも間もなく終わり(全写真は「夜桜&ナイトクルーズ2014」)。
アルコールやおつまみを持ち込んで、みんなでわいわい言いながらのナイトクルーズ&花見は最高に楽しかった。幹事のSさん、ありがとうございました。いい1年になりそうな予感がする。
久しぶりに伊勢神宮を参拝
この正月は2年ぶりに三重の実家に帰った。伊勢神宮遷宮後初の正月ということもあり久しぶりに伊勢神宮(内宮)に参拝することにした。いつもどおり、伊勢の手前5キロほどから高速は渋滞。以前からそうなのか、今年だけの措置なのかは知らないが、乗用車は直接神宮の駐車場には行けなくなっており、近くの県営施設からシャトルバスに乗ることが強要された。ただ、このほうが内宮近辺の大渋滞に巻き込まれることがないので、時間的にはロスが少ないような気もした。
遷宮後初の新年ということもあって、すごい人出でごった返していた。参道のおはらい町やおかげ横丁も身動きができないほどの混雑ぶり。宇治橋を渡り境内に入ると神聖な空気が漂う。やっぱりここはほかの神社とはどこか違う荘厳さがある。
昨年知ったのだが、伊勢神宮の正式名称は「神宮」らしい。単に「神宮」と言えばデフォルトで伊勢神宮を指すようだ。日本の神社の総本山ということなのか。そう言われば、今まで気が付かなかったが道路の標識も単に「神宮」となっており、英語表記も単に「Grand Shrine」となっていた。
閑話休題。鳥居を2つほどくぐり、正宮の石段にたどり着く。正宮正面での参拝は90分待ちと言われたので断念する。右端のコースは比較的空いており、10分ほどで正宮に到着。神宮は個人的なお願いをするところではなく、日本の平和や反映をお願いするところだと池上彰氏が言っていたので、日本経済の発展をお願いしてきた。ただし、「日本経済が発展することによって、自分自身も経済的に潤いますように」という願いが根底にあるため、神様にそのことを見透かされて罰が当たらなければいいのだが。最後に神馬(しんめ)の姿も見ることができた。優しい目をしていた。
参拝を終えて、参道のおはらい町やおかげ横丁で伊勢うどん、たこ串、松阪牛の串焼き、赤福ぜんざいなどを食べて実家に帰る。伊勢神宮は20年前の遷宮時にも参拝した。20年後も元気に参拝できるように健康に気を付けて生活していきたい。