初めての広島

 国内最大級の翻訳イベントに参加するため、生まれて初めて広島を訪れた。滞在期間は 6 月 1 日 ~ 4 日の 4 日間。ここ数年、元日のエントリで、「今年やりたいこと」として必ず「広島に行く」という目標を掲げていたのだが、今回のイベントのおかげでようやくその目標を達成することができた。今回の広島訪問の主目的は翻訳イベントだが、このエントリでは観光面にスポットを当てて書く(翻訳イベント IJET 23 Hiroshima については、Memo 9246 のエントリ「IJET 23 Hiroshima に参加しました」に書いています)。

 広島に到着したのは、6 月 1 日の午後 3 時ごろ。宿泊予定のコンフォートホテル広島までは歩いて 30 分ほどかかるとのことだったが、ウォーキングに最適な距離でもあり、時間的にも余裕があったので歩くことにした。地図を見ながら、路面電車伝いにホテルを目指す。路面電車が走る街というのはなかなか風情があっていい。重い荷物を持っていたことと、多少道に迷ったこともあって、1 時間弱かかってしまった。

広島の路面電車

 ホテルでしばらく休憩したあと原爆ドームを見に行くことにする。フロントで「原爆ドームは何時までですか?」と聞くと、「原爆ドームは 24 時間見られます」と言われる。「平和記念資料館は何時までですか?」と聞くべきだったようである。地図を頼りに 10 分ほど歩くと、目の前に原爆ドームが現れる。そこだけ時間が止まっているかのような空間だった。67 年前に、ここに実際に原爆が落とされたのかと思うとしみじみとした気持ちになる。

原爆ドーム

 原爆ドームを見学したあとは平和記念資料館へ。入場料が 50 円なのに驚く。なるべく多くの人に見てもらおうということなんだろう。世界で唯一の被爆国の国民として、1 回は見ておきたい展示物の数々に息を飲んだ。

 一旦ホテルに帰り、翻訳イベントの前夜祭が行なわれる会場へ向かった。普段ツイッターなどで会話をしている人やまったく初めて会う方たちと名刺交換をして、楽しい時間が過ぎていった。締めは、地元の人たちに連れて行ってもらったお好み村文ちゃんというお好み焼き屋。お好みのベテランという感じのおばあちゃんが目の前の鉄板で焼いてくれる。初めて食べる本場のお好み焼きに感動。基本メニューは、そばなし、そば入り、うどん入りの 3 種類。以前誰かが言っていたように、やっぱり広島にモダン焼きというものは存在しなかった。

お好み村の文ちゃんのお好み焼き

 6 月 2 日と 3 日目は、第 23 回日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)に参加。2 日のランチは、大昌という店で再びお好み焼き。文ちゃんに負けず劣らずの美味しいお好み焼きだった。広島の町を歩いていてちょっと驚いたことは、お好み焼き屋さんの看板には、たいてい「広島風おお好み焼き」と書いてあること。「広島のお好み焼き屋で、広島風ではないところなんてあるんかい」と突っ込みたくなったが、きっと観光客にアピールするためにあえて「広島風」と書いているんだろう。

 4 日目はいよいよ広島を去る日。9 時にホテルをチェックアウトし、路面電車に乗って広島駅へ。コインロッカーに荷物を入れて宮島に向かう。宮島口方面に向かう岩国行きの列車に飛び乗った。普段なら 30 分くらいで宮島口に着くらしいが、事故があったらしく、安全確認のため 1 時間以上かかってしまった。

 JR 宮島口からフェリーに乗っていよいよ憧れの宮島に到着。鳥居は修理中とのことだったのだが、足元は木で囲われていたものの、覆いは外されており一応全景が見ることができた。厳島神社の朱色に囲まれているといにしえのロマンを感じる。社内から見えた鳥居の遠景が私のお気に入りの風景。満潮時にはここまで水が来るんだろうか。今度来るときは、満潮の時間を調べて是非満潮時に来たい。

厳島神社と鳥居の遠景

 厳島神社の見学を堪能したあと、宮島で今回の旅行最後のお好み焼きを食す。トッピングにネギを追加した、ネギたっぷりのバージョン。広島で体験してみたかった 4 つのこと(野球観戦、お好み焼き、原爆ドーム、宮島)のうち、3 つまで体験できて大満足である。しかし、今回は、最大の関心事である野球観戦が実現しなかったことが残念だった。尾道や呉にも立ち寄りたいので、また絶対に広島に来たい。今回の広島旅行の全写真は広島(2012年6月1-4日)で公開しています。






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