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杉内、完全試合ならず

 昨日の巨人対楽天の試合は PC で作業をしながらラジオで聴いていた。アナウンサーが、ジャイアンツの杉内のピッチングがすばらしいと絶叫している。6 回、7 回くらいまでなら、パーフェクトやノーヒットノーランというのはよくあることである。たいてい 8 回とか 9 回にヒットを打たれ、単なる完封で終わるのが野球の常だ。

 そうは言っても、ひょっとするとということもある。完全試合をリアルタイムで見られる機会なんてめったにあるのもではないので、8 回の表からテレビで観戦することにした。杉内が完全試合を達成したら、1994 年 5 月18 日に槙原寛己氏が達成して以来、18 年ぶりの快挙となる。

 杉内は 8 回も難なく簡単に楽天打線を三者凡退に抑える。まったく危なげがない。テレビ画面からも、本当に完全試合をやりそうな空気が漂っている。8 回裏のジャイアンツの攻撃が終わり、いよいよ 9 回の表。ひとり目の打者もふたり目の打者も簡単にアウトに討ち取る。いよいよ最後のバッターだ。自分のことでもないのに、心臓がドキドキと音を立てている。1 ボール 2 ストライクと追い込んだあと、ボールが 2 つ続いてフルカウントに。 手に汗握る瞬間だ。私は「すぎうち~」と声にならないような声を絞り出し、最後の一球を見守った。杉内が投じた最後の一球は内角低めに外れ、ボールの判定。

 9 回 2 アウトまでパーフェクトを続行しながら最後のバッターに痛恨の四球。その後杉内は次のバッターをしっかりアウトに討ち取って見事にノーヒットノーランを達成したものの(最後にストライクと判定されたボールは若干低かったような気がしないでもないが)、何とも惜しい。ファンとしては、ノーヒットノーランを達成したことを讃えるべきなんだろうが、完全試合を逃したことのほうが惜しくて悔しくて仕方がない。

 試合後のインタビューで杉内は、「甘いところに投げてヒットを打たれたくなかったので、四球になってもいいからきわどいところを狙いました」みたいなことを言っていた。う~む。甘いところに投げたからと言って、必ずしもヒットになるとは限らない。打ち損じることもあるだろうし、野手の正面に打球が飛ぶことだってある。だから、一か八かで「えいやー」とど真ん中に投げ込んでもらいたかったが、そういうことをしないのが本当のプロなのかもしれない。

 交流戦もこの週末から後半戦に入る。交流戦は試合日程がすかすかになり、毎日野球を見たい私としてはつまらないのだが、どのチームもがんばってすばらしい試合を見せてほしい。






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