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WBC の本当の殊勲者

 WBC で侍ジャパンが熱い戦いを繰り広げている。昨日のオランダ戦こそ、打線爆発で大勝だったが、それ以外の試合は手に汗握る接戦だった。ブラジル戦も台湾戦も、本当によく勝てたなと思う。

 ブラジル戦で 8 回に同点打を放ったのは中日ドラゴンズの井端。そのあと、阿部の勝ち越し打(記録はセカンドゴロ?)が出て、ブラジル戦の殊勲者は阿部ということになったようだ。台湾戦では、9 回 2 アウトの土壇場に同点に追いつくという、さらにヒヤヒヤする試合展開だったが、このときも同点打を放ったのは井端だった。この試合でも、ヒーローは 10 回に勝ち越しの犠牲フライを放った中田ということになった。関西のラジオやテレビでは、「9 回 2 アウトから鳥谷の盗塁があったからこそだ。本当の殊勲者は井端でも中田でもなく鳥谷だ」と騒いでいる人たちが少なからずいる。確かに、鳥谷の盗塁の盗塁はすばらしかったとは思うが(きわどいタイミングで、一瞬アウトだと思った)、いちばんの殊勲者はやっぱり井端だろう。

 これまで、井端のことは敵としか思ったことがない。敵にすると本当に嫌なバッターなのだ。ボール球に手を出さず、際どいボールはファールで粘る。ここぞという場面では、執拗に粘って出塁するいやらしいバッターだ。しかし、敵としてそれだけ嫌なバッターだからこそ、見方になるとこれほど頼もしい存在はない。本当の殊勲者は、侍ジャパンの一員として井端を選んだ山本浩二監督なのかもしれない。

 昨夜のオランダ戦に勝ったことで、日本は米国で行われる決勝ラウンドへの進出が決定したわけだが、決勝ラウンドでも井端が窮地を救ってくれそうな気がしてならない。野手陣はどうにか調子が出てきたようだが、心配なのは投手陣。安心できるのは今のところマエケンだけだ。優勝するには、最低でもあとふたり安定した先発投手が欲しい。マー君も、いいと言われていた能見もピリッとしない。決勝ラウンドでは、「神の子不思議な子」と言われたマー君への神降臨を期待するとして、あとひとり救世主が現れてほしい。日本選手のがんばりを期待する。

 がんばれニッポン!がんばれ侍ジャパン!






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