Diary 9246 :: That's 談 top > ひとりごと > 死んでから何年生きられるか

死んでから何年生きられるか

 一昨日、仕事関連の勉強会から帰ると友人から FB 経由でメッセージが届いていた。同級生の訃報を知らせるメッセージだった。詳しいことはわからないが、突然の事故などではなく病死だったようだ。長い間地元から離れて暮らしているので、日常的な付き合いがあったわけではないが、子どものころ教室で机を並べて勉強した同級生が亡くなったと思うと、やっぱり寂しい気持ちになる。ご冥福をお祈りします。

 中村勘三郎さんや小沢昭一さんなど、このところ著名人の訃報が続いている。80 歳以上の人が亡くなってもそれほど驚きはしないが、中村勘三郎さん、太平シローさん、金子哲雄さん、桑名正博さんなど、50 代以下の人の訃報を耳にするとショックを感じてしまう(今年亡くなった人のリストについては、「【訃報】2012年 逝ってしまった人たち【合掌】」を参照)。我が身にそのようなことが起こっても、何ら不思議ではない年になったということだ。

 先日ある人がおもしろいことを言っていた。人間は二度死ぬという言うのだ。1 回目の死は肉体的な死である。そして、人々の記憶や心からその人が完全に消え去った時が2 回目の死だそうだ。私のような一般人は、私のことを直接知っている人がこの世から全員いなくなれば、当然だれの心にも残っていないわけだから、その時が 2 回目の死ということになる。

 それに対して、ミュージシャンや俳優などは、音源や映像として記録に残り、人の記憶や心から簡単に消え去ることはない。音源や映像が残っていなくても、先日富嶽三十六景を見に行った葛飾北斎などは、作品という形でいまだに生きているのかも知れない。芸術家はそういう生きた証を残すことができる。

 もっとすごいのは歴史上の人物だ。坂本龍馬はいまだに熱狂的なファンがいる。そいう人達の間では龍馬はまだ死んでいないし、100 年後もやっぱり語り継がれているだろう。もっと古い時代だと、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった戦国武将もいまだに、ドラマ化されたりしているので、このような人たちもまだ死んでいないのかもしれない。

 そう考えると、日本でいちばん長生きしているのは平清盛なのかもしれない。ちょうど今大河ドラマで主演を演じているし、平家物語というノンフィクションの物語の主人公でもある。平清盛以前にも記録として残っている人物は多数いるが、それはひとりの人間として人の心に残っているとは言いがたい気がする。平清盛は1118 年生まれなので御年 894 歳。果たして私は何歳まで生きられるだろうか。






trackbacks

当サイトでは、当該記事への言及リンクのないトラックバックは受け付けていません。 この記事にトラックバックをする場合は、トラックバック元の記事に当記事へのリンクを貼ってください。

trackbackURL:

comments

comment form

(Diary 9246 :: That's 談 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)