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名月を取ってくれろと泣く子かな

 普段は月なんて気にすることなどないのだが、昨晩は中秋の名月ということで夜空を見上げてみた。きれいな満月だったのは確かなのだが、いつも月を見ているわけではないので、これが名月なのかどうかはよくわからない。人工的な明かりがほとんどない山里などで見れば、それなりに風情があるんだろうが・・・・・・。

 月を題材にした歌といえば、小林一茶の「名月を取ってくれろと泣く子かな」という俳句が有名である。しかし、私は昔からこの俳句がどうもしっくりこないのである。風景が頭に浮かばないのだ。いくら現代っ子ではないにしても、果たして小さい子どもが、月を取ってくれとせがむものだろうか。昔も今も、子どもが月に風情を感じるなんてありえない。月を見ていいなあと思うのはやっぱりおとなだ。だから、この俳句はおとなの感性を詠んだものであり、それを子どもの心情に移し変えた、頭の中で想像した風景のような気がしてならない。

 月との関連で、YouTube でおもしろい動画を発見。月の位置にもし太陽系の惑星があったら、どのように見えるかを示した動画である。月の位置に、月、火星、地球、海王星、木星の順に現れる。太陽系の惑星の中で木星がいちばん大きいことは知っていたが、それにしても木星はすごい迫力だ。ここで一句。

 木星は 消えてくれろと 泣く子かな







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