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いざ甲子園へ(それいけ脇谷)

甲子園球場での阪神・巨人戦 読売ジャイアンツの脇谷が打席に立つ。球場がざわめき阪神ファンから野次が飛ぶ。
「おいこら、うそつきー。帰れ~」
脇谷が守るセカンドにフライが飛ぶ。脇谷がキャッチする。阪神ファンから罵声が飛ぶ。
「おい、ほんまにちゃんと捕ったんか。ほんまは落としとるんとちゃうやろな。うそつくなよ」

 1 勝 1 敗で迎えた今年初めての阪神 x 巨人の三連戦の第 3 戦。私はこの様子を甲子園球場のレフトスタンドで見ていた。バックスクリーンのすぐ左側。甲子園では、360 度中 330 度が阪神ファンのスペースなので、当然阪神ファンに囲まれての観戦である。甲子園での野球を生観戦するのは 3 年ぶり。改装後は初めてだ。座席もきれいになり、前後のスペースが広くなったような気がする。

 脇谷がここまで阪神ファンの罵倒を浴びるのは、第 2 戦での彼のプレーに由来している。ふらふらと上がったセカンドフライをお手玉して落球したのだが、審判の死角をついてキャッチしたかのようにアピールし、アウトの判定を勝ち取ったのだ。この事件によって、脇谷は阪神ファンにとっての悪役ヒーロー、逆ヒーローになってしまったようである。中国や韓国にとっての日本みたいな存在だ。

 阪神ファンが脇谷を責めるのは本来おかど違いだと思うのだが、その気持ちはわからないでもない。脇谷は大事な場面でよくやらかす選手であり、あのセカンドフライもそれほど難しいフライではなかった。普通に捕っていればこんな問題にならなかったのだから、脇谷の自業自得である。もちろん、誤審をした審判も悪いのだが。

 昨日の関西は、脇谷の落球ごまかし事件で大騒ぎだった。「脇谷は、『本当は落としました』って正直に言わなあかん。卑怯もんや」などという人まで出てくる始末。誤審で得をしたチームが「今のは本当は○○でした」とあえて不利になるような申告をした例は過去に見たことがない。しかし、「いったん下された判定は変わらない」をうまく利用して、脇谷が、「落とした落とした」と前代未聞の抗議をしていたらおもしろかったのにとも思う。それでも「一度下した判定は覆らない」と、審判が判定を変えなかったら野球ファンはどんな反応をするんだろう。

 試合は緊迫した投手戦だった。ラミレスと長野のタイムリーで、3 対 1 でジャイアンツが見事に「ずる」なしで勝利。沢村のプロ初勝利をこの目で見ることができた。阪神ファンのおもしろい野次も聞けて、大満足のナイター観戦だった。

 あの瞬間、今シーズンのプロ野球「演技大賞」を獲得したかと思えた脇谷は、今年の「うそつき大賞」に決定してしまった。昔は、元広島の達川さんもよくやっていました。阪神ファンの皆様、今後もやらかし脇谷に大きな「声援」をお願いします。






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