常識で考えたら
昨日の朝、東京の知人にメールで連絡を取った。地震直後は、メール事情への悪影響を考えて連絡を控えていたのだが、さすがにもういいだろうと思ったからだ。メールの返事には、東京も経験したことがない揺れだったこと、電車が止まって家族が帰宅できなったこと、電池や食料品の入手が困難になっていること、計画停電に混乱していることなどが綴られていた。被災地から遠く離れた東京でも、かなりのストレスがあるようだ。しかし、けがもなく、無事に過ごしているとのことで一安心。
午後は、仕事の合間にウォーキングに出かける。久しぶりにハイボールが飲みたくなって、西友に寄ったのだが、そこで見た光景に唖然とした。米売り場の棚がほとんどスカスカだ。レジでは、大量の米やトイレットペーパーをカートに乗せた人たちが並んでいる。関西でも、買い占めをする人たちが出始めたとは聞いていたが、まさか川西でもそういうことが起こっているとは。
地震の前とほとんど変わらずに、すべてのことが正常に機能しているここ関西で、食べるものがなくなったり、トイレットペーパーがなくなったりするはずがない。たとえ、米が一時的になくなったとしても、食料はいくらでも手に入る。飢え死にするような事態になんかならない。そんなこと、常識で考えてわかるだろうに。
今朝のとくダネ!では、東京を脱出しようとしている人たちの映像を流していた。原発事故による健康被害を恐れて、東京を脱出する人が増えているとのことだった。私は、原発のことや、ミリシーベルトやマイクロシーベルトといった数値のことは詳しくはわからない。しかし、そんな私でも、常識で考えればわかることがある。それは、たとえ最悪の事態が起きたとしても、東京の人に健康被害が及ぶことはほとんどないということだ。チェルノブイリのときも、影響があったのはごく限られた地域の人たちだけだった。広島に投下された原爆でさえも、被害があったのは広島市を中心とした限られた地域の人たちだけである。岡山や山口や愛媛などで、原爆の直接的な被害にあった人がいたという話は聞いたことがない。そういったことを考えれば、今回のことで東京の人が不安を感じる必要がないことぐらいわかりそうなものなのに。
このような事象が起こるのは、不安をあおりまくっているマスコミにも責任があるんだろうが、常識に基づいて物事を適切に判断できない人たちにも責任があると思う。関東の人も、西日本の人も、常識に基づいてもっと冷静に行動しましょう。
最近、うんち・おならで例える原発解説~「おなかがいたくなった原発くん」 という動画がわかりやすいと評判になっている。見たことがない人は、一度見てみてください。
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