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今年の漢字と創作四字熟語

昨日、清水寺で好例の「今年の漢字」が発表された。選ばれたのは「暑」だったが、これはちょっと意外な結果だった。今年の夏の猛暑だけでなく、チリ鉱山の事故や「はやぶさ」などの「暑い」も表しているとのこと。2 位以下の漢字が、「中」「不」「乱」「異」だったことを考えれば妥当かなと思える。暗い印象を与える漢字が選ばれるよりはずっといいだろう。

私個人のこの 1 年を漢字で表すなら「待」だ。景気の回復を待ち、仕事が来るのを待ち、いろんなものを待っていた年だったと思う。夏ごろまでは、待っても海路の日和はなかなかやって来なかったが、ここにきてようやく好転の兆しが見え始めた。

「今年の漢字」の 1 日前に発表されたのが、日本生命の「創作四字熟語」。こちらのほうが、世相をよく表しており、風刺もきいていておもしろいと思った。入選作品と優秀作品に選ばれた中で私が特におもしろいと思ったのは以下の 5 つ(日本生命が選んだ優秀作品は 2010 年優秀作品 10 編を参照)。( )内は本来の四字熟語。

  1. 諸牛無情(諸行無常)
  2. 戸籍騒然(古色蒼然)
  3. 三見立体(三位一体)
  4. 全人見塔(前人未到)
  5. 不眠蹴球(不眠不休)

それぞれの四字熟語が表している今年の事件や現象は、1. 諸牛無情(しょぎゅうむじょう)が口蹄疫問題、2 戸籍騒然(こせきそうぜん)が戸籍問題、3. 三見立体(さんみりったい)が 3D の映画やテレビのブーム、4. 全人見塔(ぜんじんみとう)がスカイツリー、5. 不眠蹴球(ふみんしゅうきゅう)が サッカー W 杯を表しているらしい。

あっという間に過ぎていった 1 年だったが、こうやって見てみるとずいぶんいろんなことがあったんだなあと思う。W 杯で日本中が熱くなったのは、ずいぶん昔のことのようにも思える。関西に住んでいると、スカイツリーはあまりピンとこないが、全ての人が見る塔と書いて「全人見塔」はうまい!

今年もあとわずか。「終わりよければすべてよし」にしたいものである。







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