10 分 1000 円

高いなあ。思わずうなってしまった。何の値段かというと、愚痴を聞いてもらうために支払う料金である。

「最近は、電話で愚痴を聞く『愚痴聞きビジネス』っていうのが流行ってるねんて。ほんで、料金は 10 分で 1000 円やて」。先週のきらきらアフロで鶴瓶師匠がこんな感じのことを言っていた。本当にそんなビジネスがあるのか。どんなシステムになっているのか。気になったので早速調べてみた。

Google で検索した結果、「[電話相談]「愚痴聞き」ビジネスが人気」(@yomiDr./ヨミドクター)という記事を発見。確かに「愚痴聞きビジネス」なるものが存在し、利用者が増えているという。以下は同記事からの引用。

料金は10分1000円。当初は1本も電話がない日が続いたが、2008年から徐々に利用は伸び、今では延べ3000人に達した。男女25人のスタッフが交代で24時間対応する。

 同倶楽部のセラピストの一人、あさくらゆかりさん(42)は、主婦業のかたわら1日1時間半~6時間程度、自宅に転送されてくる電話を受ける。「9割以上は愚痴です。ばかにされると思って友人には話せないのでしょう。最後には『元気をもらった』と喜ばれることも多い」という。

この「電話で愚痴を聞く」サービスを提供しているのは、聞き上手倶楽部という会社らしい。愚痴聞きだけでなく、うつ病専門の電話カウンセリング、子育て育児電話相談、恋愛カウンセリングなど、幅広く電話相談サービスを提供しているとのこと。

確かに、愚痴や不満を誰かに話せばすっきりしたり、ストレスを解消できたりすることは事実だと思う。でも、いくらストレス社会とは言え、こんなビジネスが成立するとはねえ。

「私それやりたい。人の愚痴を聞いて、『そうですよねえ』って相づちうってればええんやろ。それで時給 6,000 円やったらすごくええやん」
どういうわけか、利用者の立場ではなく仕事をする人の立場から妻がこんなことを言う。
「でもなあ、最初はええかもしれんけど、ずっと人の愚痴ばっかり聞いてたら、だんだんいやになってくると思うで。きっと想像以上に大変な仕事やで」と私。

細かいことを言えば、10 分 1,000 円は利用者が会社に支払う金額であり、実際に話を聞く人がもらえる金額はせいぜいその半分くらいだろう。それでも十分魅力的な金額ではあるが、人の愚痴を延々と聞き続けるなんて、私には絶対無理だと思う。

今のところ、お金を払ってまで聞いてもらいたい愚痴は私にはない。これからも「愚痴聞き」サービスのお世話にならなくてもよい、ストレスの少ない生活環境を維持したい。そんなことを感じたちょっと前の出来事でした。






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