文化にまつわるエトセトラ
今日 11 月 3 日は文化の日。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として、昭和 23 年に祝日に定められたらしい。また、日本国憲法が公布された日(昭和 21 年)でもあり、昭和 22 年までは明治節(明治天皇の誕生日)という祝日だったようだ。今日 11 月 3 日は、皇居で文化勲章の授与式が行われるとのこと。こんなに由緒がある日だとは知らなかった。
文化ということばを聞いて、私の頭に真っ先に思い浮かぶのが文化住宅と文化包丁。ほかにも頭に「文化」が付く「文化○○」はいっぱいありそうな気がする。ところが、文化放送、文化シャッター、文化服飾学院といった固有名詞は出てくるが、一般名称は前述の 2 つ以外まったく思い浮かばない。ほかにどんな「文化○○」があるのか気になったのでググッてみたところ、デイ・バイ・デイというブログを発見。このブログの「文化祭」という記事に、「文化鍋」「文化油引き」「文化皮引き」「文化チリトリ」「文化朱肉」といった「文化○○」が紹介されていた。どれも聞いたことがあるような、ないような。
「文化○○」の由来については、「戦後、高度経済成長期にかけては『文化住宅』『文化包丁』など、当時先進的とみなされていたものに何かと『文化』を付けることが流行っていた」と Wikipedia に説明されている。そうか。「文化○○」は日本が元気だった高度成長期の産物だったのか。その時代にスマートフォンが出現していたら、「文化フォン」と呼ばれていたかもしれない。
上述のデイ・バイ・デイによると、「『文化住宅』はトイレや台所がそれぞれ独立した二階建てのアパート」を指し、関西特有のものらしい。ああいうアパートは全国的に文化住宅と呼ばれているのだと思っていたので、関西特有のものと知ってびっくり(文化住宅の詳細については、近畿の集合住宅としての文化住宅@Wikipediaを参照)。その他の「文化○○」がどのようなものかについては、前述の「デイ・バイ・デイ」を参照されたし。
「文化」で連想する人物と言えば石田純一氏。マスコミによって「不倫は文化だ」と言ったことにされている。当時、ゴルフ場での同氏のインタビューをテレビで見た記憶があるが、石田さんは「芸術や文化が不倫から生まれることもある」と言ったのであり、「不倫は文化だ」などとはひとことも言っていない。この発言を私流に意訳すると、「不倫は確かによくないことだけど、不倫を題材とした小説や映画もある。不倫から芸術や文化が生まれることもあ。だから不倫を『悪』の極みたいな捉え方をするのはどうでしょうか」となる。もちろん、これは私の解釈であって同氏の真意はわからないが、これを「不倫は文化だ」と要約してしまうマスコミはあまりにも乱暴だと思う。要約するとしたら、「不倫からも文化が」あたりになるのではかなろうか。
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