宇宙人がやってきた
数日前の出来事。トイレに行きたくなって目が覚めた。リビングの時計を見ると 7 時 50 分。妻はすでに出かけているようだ。中途半端な時間なのであと少しだけ寝ることにする。
どれだけ時間が経っただろうか。ずいぶん長い時間寝たような気がする。飛び起きて時計を見ると 7 時 50 分のままだった。「なんや、時計止まってたんか」。急いでほかの時計を確認してみる。9 時半だ。ちょっと寝過ぎた。急いで仕事にとりかかる。
あとで時計の電池を取り替えようと思いながら、時計の件についてはすっかり忘れていた。夜の 11 時ごろになってそのことを思い出す。そういえば、リビングの時計はちゃんと動いている。時間も合っている。
「ひょっとして、時計の電池入れ替えて、時間合わせた?」
と妻に聞いてみる。返ってきたことばは
「そんなことしとらへん」
朝、7 時 50 分で時計が止まっていたはずなのに、時計がちゃんと動いていること、しかも時刻も合っていることを伝えると、
「寝ぼけとったんとちゃうん」
とはき捨てるように言われた。
絶対に寝ぼけてなんかいなかった。眼鏡をかけて何度も時間を確かめた。だいたい、7 時 50 分と 9 時半を見間違えるはずがない。昼間はずっと仕事部屋にいたので、7 時 50 分で止まっていた時計がいつから正常に動作していたのか、さっぱりわからない。狐やたぬきにばかされたとは思えない。だいたい、狐やたぬきが私を化かす理由が思い当たらない。残された可能性は宇宙人しかない。結局、「これは宇宙人の仕業に違いない」という結論に達したのだが、狐やたぬきと同様、宇宙人がそんなことをする妥当な理由が思い当たらない。何か重大なメッセージを伝えたかったのだろうか。おーい、宇宙人。これは一体どういうことだ~。
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このたび、テ庵が閉鎖したことで参加者の不便を少しでも解消できればと江草さんが作ってくれたテ庵登録の日記リンク集です。
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ご連絡ありがとうございました。いつの日か、テキスト庵が復活することを祈っています。