なぜ書くのか

 Diary 9246 を書き始めたのは 2003 年 の 3 月。およそ 8 年になる。厳密に言うと何度か休止しているので、正味の期間は 5 ~ 6 年といったところだろうか。元々は Translation Room 9246(当時の名称は Kunishiro's Web Page)の一部として、定期的に更新できるコンテンツ(日記)として始めたものである。当時は、ブログなどというものはまだ存在していなかった。ほかの人たちと同様、私も普通の HTML サイトを手動で更新していた。

 何かで読んだのだが、世の中のブログの 85% は休眠ブログらしい。いちばん多いのが 3 カ月でやめてしまうブログで、次が半年とのこと。2 年以上継続しているブログは一握りだそうだ。私の場合、定期的に休止して、そのたびに復活しているので、厳密に言うと、2 年以上継続していることにはならない。こういうのは、ひょとするとかなり特殊なパターンなのかもしれない。

 最近、テキスト庵という Web 上のコミュニティが閉鎖された。Web 上で何らかの文章を書き続けている人たちが集うコミュニティである。私もそのコミュニティに 5 年ほど前から参加していた。いまどき珍しいアナログのコミュニティとして、気に入っていたのでとっても残念である。テキスト庵経由でここを覗いてくれる人も多少なりともいたようなので、もともと少なかったアクセスがさらに少なくなりそうである。

 テキスト庵の古株の人の中には、15 年間ほぼ毎日書き続けているというとんでもない人もいる。私にはとうていまねのできない芸当であり、ただただ尊敬するばかりである。そういう人たちと自分を比べてみると、「自分はなぜ書いているだろうか」と疑問に思うことがある。書き続けて得することはこれといって何もないのに。おそらく、この答えはいつまでも見つからないと思うけれど、なるべく長く続けていきたい。たとえおもしろくなくても、断続的であっても、目的がわからなくても、読んでくれる人がいる限りは。






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