Diary 9246 :: That's 談 top > TV/映画 > AC ジャパンが悪いわけではないが

AC ジャパンが悪いわけではないが

 最近うっとうしいものと言えば、公共広告機構 AC ジャパンの広告。最初のうちは何とも思わなかったが、繰り返し繰り返し流されるうちに、元阪神タイガースの赤星氏の顔を見るのも嫌になった。もちろん、AC が悪いわけでも、赤星氏が悪いわけでもないのだが。

 私がいちばんうっとうしと思うのが、「心は見えないが、こころづかいは見える。思いは見えないが思いやりは見える」というやつだ。もちろん、AC の広告はどれも大切なメッセージを伝えるものであるが、何度も何度もしつこく言われると、「わかったから、もういい」と言いたくなる。親からうるさく言われる子どもは、きっとこういう気持ちになっているんだろう。

 世間の人も同じように感じていたらしく、AC ジャパンに対して、「しつこい」「不快感がある」「内容がそぐわない」というクレームが殺到したらしい(「AC大量CMに苦情殺到...脅迫電話も」を参照)。しかし、AC の広告は、各テレビ局の判断によって流しているのであって、地震が発生したことで、スポンサーの多くが CM を自粛したためにこのような現象になっているらしい。したがって、AC ジャパンを責めるのはおかど違いである。

 事情はよくわかった。AC の広告をゼロにしろとまでは言わない。しかし、広告枠に何かを流さないといけないのであれば、心が和むようなきれいな風景とクラシック音楽でも流してくれないかなと思う。おしつけがましいメッセージを聞かされるよりずっといい。

 しかし、最もいいのは、スポンサーが自粛せずに普通の CM を流してくれることだ。今、商業メッセージを流すことはそんなに不謹慎なことなんだろうか?企業イメージがそんなに悪くなるんだろうか。経済活動が落ち込んでいる今だからこそ、人々の購買意欲や消費意欲をそそるような CM をがんがんやってくれたほうがいいと思う。そんな中で、普通に CM を流してくれるすき家はえらい。近いうちの牛丼を食べに行かないと。

 今日あたりから、普通の CM も少しだけ増えたような気もする。そうやって、少しずつつ普通の CM が増えていって、その比率が逆転し、世の中も少しずつ日常に戻っていくんでしょうね。






trackbacks

当サイトでは、当該記事への言及リンクのないトラックバックは受け付けていません。 この記事にトラックバックをする場合は、トラックバック元の記事に当記事へのリンクを貼ってください。

trackbackURL:

comments

テレビって、基本的に「沈黙恐怖症」ですよね。テレビ局もそうだし、出ている人も同じ。沈黙したらチャンネル変えられちゃうと信じてるから、とにかく何かは流してなきゃいけない。病気です(ただの BGM や BGV は沈黙と同じと思ってるでしょう)。

今回の震災で、いろいろまマスコミの見にくさがさらに明らかになってきましたが、いい機会だから民放の再編が進めばいいなと思います。

baldhatter さん、コメントありがとうございます。

そうですね。テレビ業界は、右へ倣えの傾向が強いですねえ。そういう意味では、少しわが道を行く的な雰囲気があるテレビ東京を買っているのですが。

不思議なことに、あれほどうっとうしかった AC の広告が、あまりうっとうしくなくなってきました。一定の回数を超えると麻痺して、何も感じなくなるのかもしれません。今日初めて SMAP のやつを目にしました。これも、回数が増えてくるとうっとうしく感じるかもです。

  • くにしろ Author Profile Page
  • 2011年3月24日 00:27

comment form

(Diary 9246 :: That's 談 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)