「Tel ください」はなんと読む?
「今日 ○○さんが、『○○さ~ん、加藤さんがテレくださいって言うとったで』って大声で言うねん」と妻が言う。
「テレって、Tel のこと?」と私。
「そう。テレって変やんなあ」。
だれでも、こんなメモを書いたり、書かれたりしたことがあると思う。私もサラリーマン時代にはよく書いていた。今でも、備忘録として「Tel すること」などと書くこともある。しかし、これまでこの「Tel」をなんと読むかなんて考えたこともなかった。
「たとえメモには Tel って書いても、それを口頭で人に伝えるときは、『電話ください』って言うのが普通とちゃうか」と続ける私。
「そうやんなあ」
「でも、あえて Tel をそのまま読めと言われたら、テレやなくてテルやなあ。テレは変やろ」
これは、数日前に妻と交わした会話である。メモに書く Tel とは記号のようなものだ。いちいち「電話」と書く手間を省くために考えだされた記号である。「X'mas」 と書いて「クリスマス」と読んだり、「五輪」と書いて「オリンピック」と読むのに似ている。そう私は思っていた。
ところが、今日ツイッターのタイムラインをぼんやり見ていたら、「テレする」と書いている人がいた(Tel ではなくカタカナで「テレ」)ので驚いた。文脈から考えて電話のことを指しているのは間違いない。Tel とは telephone を略したものだから、確かに「テレ」で間違いはないのだが、Tele と書いているわけではないので、私の感覚から言うとやっぱり「テル」なのだ。
ついこの間まで、「テル」が主流派で、「テレ」は少数派だと思っていた。というか、そんなことこれまで話題にしたこともなかったので、考えたこともなかった。(「テレください」は「照れください」に聞こえてしまう)。しかし、ひょっとすると、世の中の大部分の人は「テレ」派で、自分のような「テル」派のほうが少数派だったりして。
comments
私は「テルください」と読みますね。あるいは「でんわちょーだいってさ」ということもあります。テレくださいではなんだかしまらなくて変な感じです。
「テル」派がいてよかったです。しかし、私は実際に「テルください」と言ったことはないですが・・・(やっぱり「電話ください」です)。