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YouTube をテレビで見る

 「YouTube の動画を DVD に焼いて、テレビで見ることってできひんの?」と妻が言うので、「たぶんできると思うで」と答え Google 先生に聞いてみた。その結果、2 種類のアプリケーションがいることが判明した。動画ダウンロードソフトと DVD オーサンリングソフトである。

 動画ダウンロードソフトは、Craving Explorer が評判がよさそうだったので、これをダウンロードしてインストールした(詳細は、YouTube などの動画をダウンロードして PC に保存する@PC Bibo 6 に記載したのでそちらを参照)。DVD オーサリングソフトは、Windows Vista/7 に付属している Windows DVD メーカーを使うことにした。 

 ためしに、YouTube で椎名林檎の動画を探して、DVD に焼いてみた(手順については、YouTube などの動画を DVD に焼いて DVD プレイヤーで再生する@PC Bibo 6 に記載したのでそちらを参照)。書き込むのにかなりの時間(1 時間くらい)がかかったが、簡単に DVD が作成できた。DVD プレーヤーに挿入すると、テレビ画面にこんな感じのメニュー画面が表示される。

Windows DVD メーカーで作成した DVD のメニュー画面

 [再生] を選択すると先頭から再生が開始し、[クリップリスト] を選択すると、クリップの一覧が表示され、そこから目的のクリップを選べる([再生] や [クリップリスト] などのメニューテキストには、任意の文字列を指定できる)。元の動画の品質があまりよくないため、大きな TV 画面で見るとかなり粗い画像になるが、YouTube の動画をテレビ画面で見られるのは楽しい。注意点は、録画用の DVD ではなく PC データ用の DVD ディスクを使うことである。しばらくの間、YouTube の DVD 化はマイブームになりそうである。

 作成した「椎名林檎クリップ集」の DVD に書き込んだ最初の曲はやっぱりこれ。

おとなに人気の伝記(スティーブ・ジョブズ)

 少し前のエントリー「こんなところでもイチロー」で、最近の子どもたちに人気がある伝記はイチローとヘレン・ケラーの伝記であることを書いたが、最近おとなの間で大人気の伝記と言えば、スティーブ・ジョブスの伝記である。私は、流行ものにはすぐに手を出さないタイプの人間であり、世間で大人気だと聞くと、逆に「流行に躍らされてなるものか」と思ってしまうへそ曲がりな面がある。これまでアップルの製品を使ったこともなく、アップルのファンということもなかったため、スティーブ・ジョブスの伝記に特には興味はなかった。

 しかし、ツイッターで、『スティーブ・ジョブス』の著者である井口耕二さんの翻訳がすばらしというツイートを何度も目にするにつれて、だんだん読みたいと思うようになる。同業者だけでなく、一般の方も「翻訳がすばらしい」と絶賛していたからだ。翻訳者を目指して修行していたころから、井口さんのことは翻訳フォーラムの主宰者 Buckeye さんとして知っていた。翻訳者の間では超有名な方である。翻訳の勉強という意味でも、やっぱり読んでおくべきだと考え直し紀伊国屋書店に走る。

 私などが、井口さんの翻訳を批評するのはおこがましいのだが、ストレスを感じることなくすいすい読める文章である。しかも、読み進めるにつれてどどんどん読みやすくなる。最近ますます老眼が進行し、本を読むのがおっくうになっている私が、上下巻合わせて 900 ページ弱の本を一気に読んでしまうほどおもしろく、にわかに、スティーブ・ジョブズのファンになってしまった。最近スマホユーザーになって喜んでスマホを使っている妻に、「そんな便利なものが使えるのも、ジョブズのおかげやで」などと言うほどだ。

 上巻(『スティーブ・ジョブズ I』)は、自分が創業したアップルをジョブズが追われるまでの話。下巻(『スティーブ・ジョブズ II』)は、ジョブスがアップルに復帰して、iMac を皮切りに、次々とヒット商品を生み出していく過程を描いている。私が PC を初めて買ったのが 1998 年。このあたりのことからはリアルタイムで知っていたので、開発の基盤となった思想や裏話は興味深かった。iMac、iPod、iPhone、iPad などで、ライバル会社をあっと言わせ、立場を逆転させていく様子を読んでいると、『難波金融伝・ミナミの帝王』の銀ちゃんこと万田銀次郎が、悪いやつらにほえ面をかかせるべく、逆襲を開始するときのような爽快感がある。

 スティーブ・ジョブズの伝記を読んで、心に残ったフレーズは「洗練を突き詰めると簡潔になる」だ。これは、IT 製品に限らず、すべてのことに当てはまることだ思う。仕事、人間関係、その他人生のもろもろのことは、何事も洗練を突き詰めると簡潔になるんだと思う。何事も難しくしてしまう私にはなかなかできないことだが。

 井口さんはご自身のブログで(『スティーブジョブズⅠ・Ⅱ』-誤訳の指摘)で、誤訳であると指摘された箇所について解説されている。こういう一流の人でも誤訳することがわかってある意味ほっとした。そして、人間誰しも自分の間違いは認めたくないものであるが、間違いは間違いと謙虚に認める姿勢はすばらしいと思う。私もこういう謙虚さを見習わないと。私は書籍の翻訳を経験したことはないが(ビジネス雑誌の記事を訳し、訳者として名前を記載してもらったことはあるが)、いつの日かこういうベストセラーを訳して、印税をがっぽがっぽしてみたいものである。


スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン 井口 耕二

スティーブ・ジョブズ II スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫) アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

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無料で無線 LAN ルーターがもらえる理由は?

au の Wi-Fi トライアルキャンペーンの通知 最近スマートフォンユーザーになったばかりの妻のところに、au から「Wi-Fi トライアルキャンペーン」の通知が届いた。キャンペーンに申し込むと無線 LAN ルーターが送られてくるらしい。それを使ってスマートフォンを Wi-Fi 接続し、アンケートに回答すると、その無線 LAN ルーターを引き続き使用できるとのこと。つまり、無料でもらえるということだ。

 キャンペーンの内容を読むと、無料でもらえる無線 LAN ルーターは Buffalo の Air Station のようである。私がこの前買ったのと同じ製品だ(10/26 日のエントリー「時間ができたら」を参照)。がび~ん。このキャンペーン、あと 1 カ月早くやってくれてたら、買わずに済んだのに・・・・・・。

 でも、au はたかだかアンケートに答えるだけで、なぜ無線 LAN ルーターをくれるんだろうか。BUFFALO の Air Stationは、安いものでも 3,000 円弱はする。決して安いものではない。これを無料で提供することによって、何か別の有償サービスに誘導するつもりなんだろうか。このキャンペーンは、au にどんなメリットをもらたらすんだろうか。気になったので「au Wi-Fi トライアルキャンペーン」をキーワードにして Google 先生に聞いてみた。同じように疑問を呈している人はいたが、それの回答らしきものは見つからない。au の Web サイトでも、このキャンペーンの告知はしていない。Wi Fi WIN は普通の携帯用のサービスなので、このサービスに誘導するためのキャンペーンではなさそうだ。また、単にアンケート調査だけを目的としたものであれば、コストがかかり過ぎる。

 わが家はすでに無線 LAN ルーターを購入したので、キャンペーンに申し込むつもりはない。しかし、「ただほど高いものはない」ということばがあるように、申し込みを考えている人はちょっと不安を感じるかもしれない。こういうものは、「ああ、そういうことか」と納得できるような理由がはっきりわかるほうが申し込みやすいと思う。このキャンペーンの意図が気になって仕方がない。

参考・参照サイト

わが家にブルーレイレコーダーがやってきた

 わが家はケーブルテレビの J:COM に加入している。普通の CATV チューナーは無料でレンタルできるのだが、わが家ではハードディスクに番組を録画できる機能を搭載した CATV チューナーを月額 840 円でレンタルしている。これを使い始めて 3 年ほどになるのだが、ハードディスクの容量がだんだん足らなくなってきた。消さずに保存しておきたい番組やとりあえず録画した未視聴の番組がどんどん増え、ディスクの残量がかなり少なくなってきていたのだ。そういうわけで、どうしても残しておきたい番組をブルーレイなどにコピーしてハードディスクの残量を増やしたいと思っていた。

 ちょうどそんな時、J:COM からの郵便物にブルーレイ HDR のチラシが入っていた。現在わが家で使っている CATV チューナーに、ブルーレイや DVD に録画できる機能が付加されたものである(Panasonic 製なので、機能的にはブルーレイ DIGA とほとんど同じものらしい)。レンタル料は月額 1,950 円。現在のチューナーとの差額は 1,110 円なので、実質的には支払いが月額 1,110 円増えるだけである。この前、無線 LAN を導入し、追加 IP アドレス代 1,050 円の支払いが不要になったので、これも考慮するとこれまでの支払額との差額はわずか 50 円。

 ブルーレイ DIGA など、市販のプルーレイ/DVD レコーダーの価格を調べてみたところ、いちばん安いもので 32,000 円ほど。16.4 カ月分のレンタル料で購入できることになる。よく調べてみると、地上波や BS の番組を録画するだけなら市販のレコーダーのほうが絶対に得らしいが、CATV の番組の録画やダビングはけっこう厄介らしい。さんざん迷った末、J:COM のブルーレイ HDR 機能付き CATV チューナーをレンタルすることに決定。

J:COM のブルーレイ HDRわが家にやってきた J:COM のブルーレイ/DVD/HD 録画機能付き CATV チューナー

 ブルーレイレコーダーは申し込み後 1 週間でわが家にやってきた。LAN 接続すると、Web 上で録画予約をできるらしい。そんなことまでできる必要はないけれど・・・・・・。世の中はどこまで便利になるんだ。さっそく、ブルーレイディスクを買ってきて、ハードディスクに録画した『かもめ食堂』『めがね』『南極料理人』などをブルーレイ化した。もっと早く、これが来ていれば、『北の国から』や『傷だらけの天使』も完全ブルーレイ化できたのに。残念。

 これから、いろんな映画や番組をブルーレイ化できると思うとワクワクする。「いつでも観ることができるものはなかなか観ない」の法則どおりに、結局は一度も観ることがないような気がしないでもないが。

2 番目に美味しいお店

川西で 2 番目に美味しいお店「ココ」の看板 ずいぶん前から気になっていた店がある。その店は、「川西で 2 番目に美味しいお店」という看板を堂々と掲げている。店の名前は喫茶 COCO(ココ)。誤解する人がいるといけないので書いておくが、ひところ大きな話題になった「2 位じゃダメなんでしょうか」という蓮舫大臣の発言に乗じたものではない。この看板は、それよりもずっと前から存在していた。私が知る限り、10 年前にはすでに存在していたと思う。看板は定期的にリニューアルされているようなので(数年前の看板は、「喫茶ココ (COCO)@川西写真館 9246 」を参照)、長期に渡ってずっと「2 番目に美味しいお店」の地位を守っていることになる。

 それだけ「2 番目に美味しい」ことに誇りを持っている店の味を知らないのは、川西市民として恥ずかしいことである。意を決して喫茶・お食事処 COCO に入ることにした。決して今風のおしゃれな感じの店ではない。食事メニューが充実した昔ながらの喫茶店といった感じだ。メニューも多種多様で、オムライス、カレー、サンドイッチといった喫茶店の定番メニュー、とんかつ定食やハンバーグ定食といった定食類、喫茶店らしからぬラーメンやうどんなどの麺類まで、何でもありの店である(店頭メニューはこちら)。

 今日の日替わり定食は石狩うどんだったが、今日はうどんという気分ではない。何を食べようか迷ったあげくハンバーグ定食に決めた。待つこと 10 分。ハンバーグ定食がやってきた。メインのハンバーグに、ご飯、味噌汁、サラダ、ごぼう、昆布が付いて 780 円。ボリュームもたっぷりだ。肝心の味は、レストランの味というよりも、気取らない家庭の味といった感じでまずまずだった。何が美味しいと思うかについては、個人差や好き嫌いがあるので、COCO が「川西で 2 番目に美味しい店」かどうかについてのコメントは差し控えることにする。

喫茶・お食事処 COCO のハンバーグ定食

喫茶・お食事処 COCO のハンバーグ定食

 どうして「2 番目に美味しいお店」という看板を掲げているのかを聞いてみたかったが、そんなことを聞けるような雰囲気ではなかった。新参者がそれを聞くのはちょっと勇気がいる。しかし、だからと言って、何度も通って常連になり、店の人と仲良くなって真実を確かめたいというほどでもない。興味はあるけど、一生謎のままでもいいことにしよう。リンゴ・スターは、「ビートルズのメンバーの中で誰がいちばん好きかのアンケートを取ったら僕は最下位だろうけど、誰が二番目に好きかのアンケートをとったら俺が一番になる自信がある」みたいなことを言ったらしい。ひょっとして、COCO の自信もそういうこと?

 蓮舫大臣の「2 位じゃダメなんでしょうか」発言についてひとこと。以前のエントリー「文化にまつわるエトセトラ」で、石田純一氏の「不倫は文化だ」発言はマスコミの歪曲だと書いたが、蓮舫大臣の発言もマスコミによって多少歪曲されている感がある。同大臣の発言を「1 位を目指す必要はない」という趣旨に理解している人が多いようだが、同人用語の基礎知識の「2位じゃダメなんでしょうか?」によると、あくまでも 1 位を取ることの意義について説明を求めることが真意だったようである。

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