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いまどきのプリンターはすごい

 半年ほど前に Canon の BJ シリーズのプリンターが故障してから、ずっとプリンターなしの状態で過ごしてきた。プリンターがなくてもそれほど困ることもなかったため、新しいプリンターを買わずにいたのだ。

 ところが、最近ちょっと印刷したいものができたので、いまどきのプリンターはいくらぐらいで買えるのかチェックしてみた。驚いたことに、CanonPIXUS MP493 というモデルであれば、アマゾンでも楽天でも 4,000 円台で買えることが判明。ただし、商品の写真を見ると、それは四角いボックス状の物体であり、私が知っているプリンターとはずいぶん様相が違う。

 あまりにも安く、形状もプリンターらしくないため、ひょっとするとこれは写真や年賀状の専用プリンターではなかろうかと心配になった。Canon のサポートセンターに電話してみると、これが最近の家庭用のモデルで、コピー、スキャン、プリンターの機能を兼ね備えた複合機らしい。もちろん、普通のビジネス文書も印刷できるとのこと。

 Amazon と楽天を比較した結果、送料も考慮すると Amazon のほうが若干安かったのだが(PIXUS MP493@amazon を参照)、楽天のポイントが 1,500 ポイントほど貯まっていたので、ポイントの使用期限が切れる前にそれを使うことにした。したがって、実質 3,500 円ほどで購入することができた。

 昨日注文した Canon のプリンタが、早くも今日の午前中に届いた。値段も安く配達も早い。クイックガイドを見ながら 30 分ほどでセットアップできた。あの箱みたいな形状はこういうことだったのかと納得。スキャナーとは言ってもファックス式の簡単なものだと思っていたのだが、本格的なフラットベッドのスキャナーだ。しかも、スキャンした画像は、PC を起動しなくても SD カードなどに保存できるという(もちろん、PC を介さずに SD カードのデータを直接印刷することも可能)。

Canon のプリンター PIXUS MP493
 ちょっと興奮し過ぎかもしれないが、最近のプリンターはすごいことになっている。多機能で高機能でしかも安価。私が前回プリンターを買ったのは 5 年以上も前である。その間に、プリンターはこんなに進歩していたのか。知らなかった。浦島太郎になったような気分である。こんなにいいプリンターを手にしたら、もう出さないと決めた年賀状を急に印刷したくなってきた。

妻がツイッターを始めてしまいました

「いちいち『何とかなう』とか書き込んで、何がおもしろいんやろ」
ツイッターに関して、以前妻がよく言っていた台詞である。 
「絶対そんなめんどうくさいことしたくないわ」
自分がツイッターをやっていることを秘密にしていた私は、心の中で「ツイッターっていうのは、別に『~なう』って言うためのものじゃないし、やってみないとおもしろさはわからんさ」と思いながら
「う~ん。せやなあ」
と曖昧な返事をしていた。妻にツイッターを始めてほしくなかったからだ。ツイッターを始めて私のツイートを読まれたりしたらたまらない。もちろん、見られて困るようなツイートはしていないのだが、見られるのは何となく気恥ずかしい。

 そんな妻が、普通の携帯からスマホに乗り換えたのをきっかけに、ついにツイッターを始めてしまった。最初は、そ知らぬ顔をしていたのだが、あまりにもとんちんかんなことを言うので、ツイッターのことをいろいろと教えてやった。必然的に、私がかなり前からツイッターをしていたことは明らかになった。

 妻は、今ではすっかりツイッターのヘビーユーザーである。応援しているミュージシャンのファン同士でフォローし合っているようだ。そのミュージシャンについてあれやこれやとツイートして楽しんでいる。あれほどけなしていたのに、ついに
「ツイッターっておもしろいわ。よう考えられてるわ、これ」
とまで言うようになった。食わず嫌いの典型的な例である。そして、私が恐れていたことも今のところまったくの杞憂だった。私のアカウントすら知りたがらないし、フォローするなどという考えはこれっぽっちも頭になさそうである。

 そう、それでいいのだ。私も妻のツイートを読みたいとは思わないし、ましてやフォローなんてもってのほかだ。興味の方向がまったく違うので、共通のフォロワーができるなんてこともなさそうだ。もし、何らかのつながりで妻の TL に私のツイートが表示されるような事態になればブロックしてやる。

 こうして、私たちは夫婦は、お互いにやっていることを知っていながら、絶対に相手のツイートを見ないツイッターユーザーとして平和に共存している。夫婦であってもお互いに携帯メールは見ないというのが暗黙のルールであるように、相手がツイッターをやっていることを知っていても、夫婦に限らず身内どうしではお互いにフォローしない、ツイートを見ないというのがツイッターユーザーの暗黙のルールのような気もするが、実際にはどうなんだろう。もちろん、ツイッターユーザーであることをずっと秘密にしておくという手もあるとは思うが。

おでん(かんと煮)でひとり飲み

かんと煮戸田 12 月になって急に寒くなった。寒い夜に食べたくなるものの代表選手と言えば真っ先に思い浮かぶのがおでん。そういうわけで、今夜は「かんと煮戸田」に行くことにした。いや、正確に言うと前からそこに行くと決めていた。今夜は妻が東京に行って帰ってこないからだ。

 かんと煮(漢字で書くと関東煮。これで「かんとだき」と読む)とはおでんのことである。厳密に言うとおでんと関東煮は別物らしいが、ややこしいので以下おでんと書くことにする。「かんと煮戸田」は、エントリー「ひとり焼肉、ひとりカラオケ、ひとり鍋、ひとり酒」で書いたように、ひとり飲みができそうな店として前から目をつけていた店だ。

 7 時前に仕事を終えてダウンジャケットに身を包み、「かんと煮戸田」に向かった。外はすっかり冬の空気だ。「かんと煮戸田」の看板がきれいにライトアップされている。どことなく昭和の香りが感じる店だ。扉を開けると「いらっしゃい」という女性の声が聞こえる。スタッフは全員女性。カウンター内に 3 人。しかも全員お姉さんだ。ひとりだけ、おばさんとの境界線に近い人(おそらくオーナー)もいるが、どちらかに分類しろと言われれば間違いないくお姉さんである。

 店内は小奇麗でしゃれた感じ。2 階に座敷があるようだが、1 階はカウンター席だけの模様。カウンター席があることはひとり飲みには必須の要件なのでまずは合格。入り口近くのカウンター席に腰を下ろして、ビールを頼む。しばらくすると、注文した大根、玉子、厚揚げ、平天が運ばれてくる。腹がへっていたので急いで口に放り込む。火傷しそうに熱い。

かんと煮戸田のおでんかんと煮戸田のおでん。大根、玉子、厚揚げ、平天の 4 品
 おでん 4 品を平らげたので、追加で牛筋とハイボールを注文する。牛筋は、思わず「美味い」とうなりたくなるほど絶品だった。今日は初めてだったので、おでん 5 品と生ビール、ハイボールで帰ることにした。代金は 2,490 円。おでん 5 品と飲み物 2 つでこの料金は、ひとり飲みにはちょっと高いような気もする。

 私が思う、ひとり飲みに適した条件とは以下の 4 つ。

  1. カウンター席がある
  2. あまりおしゃれでない
  3. 2,000 円以内で飲める
  4. チェーン店ではない個人の店

 かんと煮戸田は、1 と 4 は満たしているし味もなかなかなのだが、2 と 3 がちょっと不満である。50 過ぎのおじさんがひとりで行くには、おしゃれ過ぎてちょっと敷居が高いかな。久しぶりのひとり飲みはやや消化不良といった感じで終った。まだほかにも目を付けている店はあるので、これからしばらく機会を見つけて開拓していくことにする。

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フライデーこたつハイボール族と太宰ワールド

 ケーブルテレビで放送している面白そうな映画をかたっぱしから録画している。金曜の夜は、ハイボールを飲みながらこのような映画を観て過ごすことが多い。一昔前にカウチポテト族ということばが流行ったが、それ風に言うなら私は「フライデーこたつハイボール族」だ。昨晩観たのは『マザーウォーター』と『ヴィヨンの妻』。

 『マザーウォーター』は、小林聡美、もたいまさこといった『かもめ食堂』や『めがね』でおなじみのキャストだったので、てっきり荻上直子作品なのかと思ったら、そうではないことが判明。これといったストーリーはなく、ある町で暮らす数人の登場人物の日常生活を淡々と描いている。電車などで、知らない人どうしが話している内容がおもしろくて、つい聞き耳立ててしまうことがあるが、それを映画として堂々と観ているような感じだと言ったらわかりやすいかもしれない。

 監督は違っても、漂う空気感は荻上直子作品と通じるものがあり、心地よい映画だった。私はこういう映画はけっこう好きだが、普通の人は退屈するかもしれない。

 『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は、太宰治の同名の小説を映画化したもの。あまり期待せずに観たためか、予想以上におもしろかった。サブタイトルに「桜桃とタンポポ」と付いているので、おそらく『ヴィヨンの妻』『桜桃』『タンポポ』の 3 つの作品を合体させたような内容なんだと思う。

 私は高校生のころ太宰治に夢中になり、ほとんどすべての作品を読んだ。『ヴィヨンの妻』ももちろん読んだことがあるのだが、太宰治には内容がよく似た一連の堕落的な作品があり、『ヴィヨンの妻』もそういった作品の 1 つ。30 年前に読んだ太宰の堕落ワールドが繰り広げられ、『マザーウォーター』とは違った心地良さがあった。また、松たか子演じるヴィヨンの妻もとっても魅力的な女性だった。

  私が初めて読んだ太宰治の作品は、国語の教科書に載っていた『走れメロス』だった。確か中学生のときだったと思う。人間はどうあるべきなのかを説いた『走れメロス』のような訓話的な小説をもっと読みたいと思った私は、『人間失格』や『斜陽』など、太宰治の作品を片っ端から読んでみた。しかし、太宰治のほかの作品は、『走れメロス』の世界とは程遠い、堕落的で破壊的な内容のものが多いことがわかった。むしろ『走れメロス』のほうが太宰作品としては異質なものであることに気付いた。

 しかし、おとなになってから思ったことは、数が少ないからと言って、それが異質であると決めつけてはいけないということだ。むしろ、そっちのほうが本質だということもありえる。人でも物事でも、本質を見極めることは簡単ではないと思う。

 今夜は日本映画専門チャンネルで『人間失格』が放送されるようだ。これも録画しておいて、また金曜日の夜にハイボールを飲みながら太宰ワールドを堪能しなくては。


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参考・参照サイト

都道府県の別名を考えてみる

 「「うどん県」と書いても配達を 香川出身・要潤さん要望」によると、俳優の要潤さんが、「うどん県」と書いても郵便物を香川県に配達してほしいと郵便事業会社に要望したらしい。PR 活動の一環なんだろうが、そんなことわざわざ要望しなくても、「うどん県」が香川県のことを指しているであろうことは、ほとんどの人がわかると思う。

 米国ニューヨーク州の別名がエンパイア州だったり、ニューヨーク市の別名がビッグアップルだったりするように、日本の都道府県にも正式な別名があったらおもしろいと思う。香川県の別名は「うどん県」で決まりとして、ほかの都道府県についても考えてみた。統一性を持たせるために全部食べ物の別名を付けることにする。考えたり調べたりしないとわからないものは省略して、すぐにぱっと頭に浮かんだものだけを書き出してみた。

北海道: 味噌ラーメン道
青森: 林檎県
秋田: きりたんぽ県
山形: 芋煮県
宮城: 牛タン県
新潟: コシヒカリ県
茨城: 納豆県
千葉: 落花生県
東京: もんじゃ都
長野: 野沢菜県
愛知: ういろう県
三重: 伊勢海老県
京都: 湯葉府
大阪: たこ焼き府
和歌山: ラーメン県
岡山: きび団子県
広島: 牡蠣県
山口: 河豚県
愛媛: みかん県
高知: 鰹県
福岡: 豚骨ラーメン県
長崎: ちゃんぽん県
熊本: 馬刺県
宮崎: マンゴー県
沖縄: ミミガー県

 すぐに頭に浮かんだものを書いたので、あまり適当でないものも多々あると思うが、ご勘弁ください。群馬、栃木、埼玉、神奈川、静岡、岐阜、滋賀、島根、鳥取、佐賀、大分といったあたりは、これといってすぐに思い浮かばなかった。該当する県民のみなさん、ごめんなさい。

 私が書き出した中で、絶対誰でもわかるだろうと思うのは、林檎県、納豆県、ういろう県、たこ焼き府ぐらいだろうか。郵便番号さえ書けば、都道府県名は必要ないのだから、これからは自分の考えた別名県で郵便を出すのもおもしろいかもしれないと言ったら、JP の人に怒られるだろうか。

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