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時間ができたら

無線 LAN の親機(Buffalo AirStation WHR-G301N) この 1 カ月間常時複数の仕事を抱え、おそろしく忙しかった。動作モードも、やる気モードから通常モードに切り替わり、ちょっと疲れ気味になっていたところだ。私にはよくあることだが、時間がたっぷりあるときは時間をもてあましているのに、忙しいときに限ってやりたいことがいろいろと出てくる。

 今日の正午、最後の仕事を納品して手持ちの案件がすべてなくなり、待望の「時間ができたら」状態が到来。まずは、「時間ができたらやりたいこと」リストのいちばん上に記載した項目に取りかかることにする。無線 LAN ルーターの接続・設定だ。

 わが家では、2 台の PC をスイッチングハブで接続している。しかし、この方法だと IP アドレスが 2 つ必要になるため、追加 IP アドレス代として毎月 プロバイダーに 1,000 円支払っている。無線 LAN を使えば追加の IP アドレス料金なしで複数の PC を接続できることは知っていたのだが、何となく面倒くさそうなのでほったらかしにしてきた。

 しかし、毎月 1,000 円を支払うことが急にバカらしくなり、無線 LAN ルーターの値段を調べてみたら、親機と子機がセットになっているもので 6,000 円ほど。これなら半年で元が取れるということで、時間ができたらすぐに使用できるようにと、10 日ほど前に Buffalo の Air Station(WHR-G301N)を購入しておいたのだ。

 設定は拍子抜けするほど簡単だった。ソフトウェアをインストールして、指示に従っていくだけで簡単に設定できた。こんなことなら、もっと早くに導入すればよかった。しかし、大きな勘違いをしていたことが判明。わが家のノート PC には無線 LAN の子機が内蔵されてるので、子機を買う必要はなかったのだ。がび~ん。もっとよく調べてから買えばよかった。仕方がないので、不要になった子機は古い Windows 2000 マシンで使うことにする。

 「時間ができたらやりたいこと」リストの 2 番目の項目は「断捨離」。先日『探偵!ナイトスクープ』に、急に掃除に目覚めて「断捨離」名人になったおじさんが出演していた。若いころは掃除が苦手だったのに、急にコツがわかり掃除がしたくてしたくて仕方がないという妙なおじさんだった。その人によると、物を捨てるか捨てないかの基準は、必要か必要でないかではなく、今使っているか使っていないかだという。使っていないけれど、いつか必要になると思って手元に置いておくから、物が減らないらしい。なるほどねえ。確かに、1 年間使っていないものは使わないものであり、結局は必要ないものなのかもしれない。

 断捨離を開始する前に、ちょっとコーヒーを飲んでくつろいでいると、別のやりたいことが急に浮上してきた。その思いをどうしても抑えることができずに、「時間ができたらやりたいこと」リストの「断捨離」よりも上に、「何もせずにぼんやり過ごす」という項目を書き足した。断捨離は、そのあと実行することにする。

土の表面が乾いたら

シモツケ草(右)とワイヤープランツ(左) 植物の育て方に関する説明を読んでいると、「土の表面が乾いたらたっぷり水を与える」と書かれていることが多い。「土が乾燥する前に水を与えると根腐れする」という注意書きもよく見かける。

 ところが、園芸の才能がまったくない私には、「土の表面が乾いたら」という感覚がよくわからない。根腐れが怖くて、ついつい水を与えるのを躊躇してしまう。今年の初め、私の中で園芸がちょっとしたブームになったのだが、ヘデラ、葉牡丹、テーブル椰子など数々の植物を枯らせてしまった。原因はおそらく乾燥させ過ぎたことだと思われる。「まだまだ土の表面は完全に乾いてない。もっと乾燥してから」。そんな風に思っているうちにきっと手遅れになったのだろう。

 今度こそはと思って最近購入したのが、写真のシモツケ草(右)とワイヤープランツ(左)。シモツケ草はもう 1 か月ほどになるが、今のところ枯れそうな感じもなく元気に育っている。こいつのいいところは、水が不足してくると急にしおれてくるところだ。元気がないのがはっきわかる。水を与えて 1 時間もすると頭をもたげてイキイキしてくる。わかりやすくて、かわいい奴だ。

 ワイヤープランツは 2 週間ほど前に購入。ネットで調べたら、丈夫で育てやすいとのことだったので、わが家に来てもらうことにした。新芽も次から次へと出てくるので、こちらもすくすく育っているようである。

 私が心配しているのは、これから冬に向けての水やり。どちらも、「冬季は乾燥気味に育てること」となっている。う~む。環境によって水やりの頻度は異なるため、具体的に「○日に 1 回」などとは書けないんだろうが、「土が乾燥したら」にすら上手く対応できない私が、果たして「乾燥気味に」などというさらに難しい要求に対応できるだろうか。どちらも夏には花を咲かせるそうなので、無事越冬させて来年の夏には是非花が咲くのを見てみたいんだけどなあ。 

明日地球が消滅するとしたら

質問: 明日地球が消滅するとします。しかし、そのことを知っているのはあなただけです。ほかの人は誰も知りません。あなたなら今日何をしますか?何をしたいですか?


まいどおおきに食堂のくにしろセット まいどおおきに食堂の玉子焼きが私の最近のマイブーム。今日も玉子焼きが食べたくなってまいどおおきに食堂に足を運ぶ。まいどおおきに食堂は、自分で好きなおかずを選んで、自分好みの定食を作れる食堂。玉子焼きとマカロニサラダ、その日の気分に応じてあと一品付け加えてくにしろセットが完成する。

 天津飯。オムライス。目玉焼き。芙蓉はい。ゆで玉子。エッグサンド。鰻巻き。出汁巻き。オムレツ。私は子どものころから玉子料理が全般的に好きだった。回転寿司に行っても、ついつい玉子の握りを食べてしまう。「全部同じ値段なんやからもっとええやつ食べな損やん」と妻は言うが、食いたいんだから仕方がない。

 夜は、ずいぶん前に録画した『ノウイング』という映画を観る。ニコラス・ケイジ主演の SF 映画だ。超大雑把に説明すると、太陽のスーパーフレアで地球が焼き尽くされ、ふたりの子どもを除いて全人類が絶滅してしまう話である。その事実を知っていた一部の人たちは、それを受け入れ最後の日を静かに待つという内容。ちょっと不思議な雰囲気の映画だった。

 明日地球が消滅するとしたら私は何をするだろうか。すぐに答えは出てこないが、「最後に食べたいものは?」と聞かれたら、玉子焼きと答えるかもしれない。

 冒頭の質問に対してあなたが答えた内容は、「あなたが今いちばんしたいと思っていること、またすべきこと」を表しているそうだ。「普段どおり過ごす」と答えた人は、充実した毎日を送っているといことになる。誰しも、いつが最後の日になるのかなんてわからないんだから、「○○になったら」などと言ってないで、やりたいことは今すぐにやっておくべきですね。

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受信トイレとウンコの力

 「空目(そらめ)」ということばを初めて知ったのは 2 年ほど前である。ツイッターで誰かが「~を~に空目」と使っていたのを見たのが最初だったと思う。「『ひまつぶし』を『ひつまぶし』に空目した」とか「『about』を『adult』に空目」のような使い方がされている。要するに A を B に読み間違えたという意味である。

 私はこれまで生きてきて、この「空目」ということばを聞いたことがことがない。だから、きっと若者ことば、もしくはネットスラングの類なんだろうと思っていた。ところが、先日ツイッターで「『受信トレイ』という文字を見るたびに、心の中で『受信トイレ』と言ってしまう」とつぶやいたところ、同年代の同業者の方から、「『トレイ』の空目率はほぼ90%以上。同じくらい空目率が高いのは、なんといっても『ウコン』」というリプライをいただいた。

 ひょっとして、「空目」は若者ことばでもネットスラングでもなく、誰もが知っている普通の日本語なんだろうか。確認のため広辞苑を引いてみる。

そら‐め【空目】
(1) 見えないのに見えたように思うこと。また、見あやまること
(2) 見て見ないふりをすること。
(3) 黒目を上にあげて見ること。うわめ。
(4) どこを見るともない、うつろな眼つき。

[広辞苑 第四版]

 むむむ。広辞苑に、しっかり「見あやまること」と定義されているではないか。こんなことばも知らなかったなんて、翻訳者失格?

 私は仕事においてもたまに空目をやらかす。原稿の文字を空目してしまうことがあるのだ。しかし、たとえば「about」を「adult」に空目したとしても、意味不明な訳文になってしまうので、空目していたことがすぐに判明する。だから、たいていの場合は大事には至らない。厄介なのは、PGL のような特に意味がない頭字語だ。長い単語の場合はコピペするのでミスをすることはないのだが、3 文字くらいの頭字語だと、コピペするより直接タイプするほうが速いので、タイプ時に空目ミスが発生する。

 たとえば、原稿に「TKG」と書かれていても、私の脳内で「TGK」に変換され、何度「TKG」を見ても「TGK」とアウトプットされてしまう。たいていの場合は途中で気付いて修正するのだが、先日このような 3 文字の頭字語を空目ミスしたまま納品してしまい、いたって恥ずかしい思いをした。あとになってみれば、どうしてこんな簡単な文字列を空目してしまったんだろうと不思議に思う。何かいい「空目」対策を考えないといけない。

 昔、升田 幸三という棋士が名人戦で勝利を目前にしながら、勘違いから悪手を指してしまい、大逆転負けを喫したことがある。そのときに升田 幸三が言ったことばが「錯覚いけない。よく見るよろし」だった。今後空目ミスをしないように、自分にも「錯覚いけない。よく見るよろし」と言い聞かせておいた。

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やる気モード

 私の動作モードは2 週間ほど前に「やる気」モードに切り替わったようである。私には、「やる気」モード、「通常」モード、「やる気なし」モードの 3 つの動作モードがあり、この 3 つのモードが周期的に切り替わる。

 「やる気」モードに切り替わると、やる気がとめどなく湧いてくる。集中力が長時間持続するので、効率もよく、長い時間仕事をしてもほとんど疲れない。くだらないテレビを見ているくらいなら、仕事をしていたほうが楽しいと思うくらいだ。このモードになっているときは、仕事の質が通常の 1 ~ 2 割増しになっていると思う。

 それでは、「やる気」モードはいいこくとずくめかというと、そんなことはない。大きな欠点が 1 つある。それは、睡眠不足になるということだ。5 時間も寝ると目が覚めてしまい、そのあと寝られない。もっとゆっくり寝ていたいと思うのだが、一度目が覚めるともうだめだ。おそらく、一種の興奮状態になっていて、交感神経が優位になっているんだろう。

 「やる気なし」モードはこれと正反対のモード。とにかく集中力が続かない。30 分も仕事をするともう嫌になるのだ。同じ仕事でも普段よりも時間がかかる。もし私がサラリーマンだったら、仕事をしているフリをして遊んでいるところだが、フリーランスの仕事はそういうわけにはいかない。とにかくやらないと仕事にならない。しかも、それなりの品質を維持しないと仕事をなくすことになるので、自分に鞭打ってやっている。いい点は、「やる気」モードの逆で、よく寝られること。ほうっておけばいくらでも寝ている。

 そういうわけで、現在やる気モードが 2 週間続いている私は、かなりの寝不足状態である。そろそろぐっすり寝たいと思っているのだが、動作モードは自分の意志で切り替えることができない。自動的に切り替わるのを待つしかない。

 「やる気」モードや「やる気なし」モードといった極端なモードはあまり長く続くといろいと弊害が出てくる。やっぱり普通がいちばん。一刻も早く、通常モードに切り替わられたし。 

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