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南極料理人とゴーヤサラダ

 8 月も今日で終わり。まだまだ残暑は厳しいけど、外の空気は確実に秋のそれに変わっている。脇腹の違和感と痛みは、整腸剤のおかげでずいぶん和らいだ。しかし、せっかく 64 キロ台になった体重も、おそらくここ数日の飲酒のせいで 65 キロ台に逆戻り。やっぱり適度に休肝日をつくることが重要だと再認識した次第。

 録画しておいた『南極料理人』を観る。南極のドームふじ基地で活動する南極観測隊の日常をユーモラスに描いたほのぼの系の映画。南極観測隊の食生活なんて、さぞかし素っ気ないものなんだろうと思っていたのだが、予想に反して隊員は多種多様な豪華な料理を食べており、私なんかの食生活よりもよっぽど豊かな食生活を送っている。堺雅人演じる南極料理人の西村君が作るおいしそうな食事を見ているだけで楽しくなる。映画の 3 分の 1 くらいは食事のシーン。かに、伊勢海老のフライ、分厚いステーキ、本格的な中華料理など、数々のご馳走が登場するが、私がいちばんそそられたのが、熱々の豚汁とおにぎり。南極で食べる豚汁はさぞかしおいしいことだろう。食事シーンのクライマックスは、全員でラーメンをすするシーン。仲間に加わりたいと思った。

 特にこれといったストーリーもなく、食事シーンを中心に淡々と日常を描いており、『かもめ食堂』を観たときとよく似た、何ともいえない幸福感を味わえる映画だった。『かもめ食堂』が好きな人にはお勧めです。

 西村君に刺激を受けたわけではないが、映画を観終わったあと酒の肴にゴーヤサラダを作る。しゃきしゃきとした食感がおいしい夏のサラダ。ゴーヤはこの食べ方がいちばん好きだ。

ゴーヤサラダ

 ゴーヤサラダの作り方はとっても簡単。ゴーヤを薄くスライスして、20 ~ 30 分水に浸し、ペーパータオルなどで水気を絞ったあと、シーチキンを加えてマヨネーズであえるだけ。今年初めてのゴーヤサラダはとっても美味でした。『南極料理人』にもよく合います。

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天使のささやきと悪魔のつぶやき

 午前 11 時。血液検査と腹部の CT 撮影が終わり、結果が出るのを待っていた。検査の結果を待っている間ほど嫌な時間はない。「絶対に大丈夫。何も異常は見つからないよ」。そう天使がささやく。そして、次の瞬間には「もう手遅れかもしれないよ。これまで不摂生してきたつけだと思って、覚悟しなよ」と悪魔がつぶやく。今まで、何度も検査を受けてきたが、何回やっても結果が出るまでの時間は嫌なものだ。検査後、私の頭の中ではいつも、天使と悪魔がこんなふうに喧嘩する。

 異変を感じたのは 2 週間ほど前。右の脇腹に違和感があり、鈍い痛みを感じ始めたのだ。症状が和らぐ気配はなく、日々悪くなる。私の右の腎臓には石ができている。このことは数年前に発覚している。だから、この腎臓結石のせいだろうと判断して泌尿器科に行ったのが昨日のことである。診察の結果、脇腹の違和感・痛みは、腎臓結石の影響ではないとのこと。その泌尿器科の紹介で、別の消化器官専門の内科に行く。

 2 軒目の病院では、胆嚢にポリープができていることが判明したが、医者によると「別に深刻になる必要はないとのこと」。私のような小心者は、「胆嚢にポリープ」などというフレーズを聞くだけで卒倒しそうになるが、特にこれが症状に影響していることはなく、特に治療も必要ないという。今回の脇腹の違和感と痛みの原因として、肝臓や十二指腸に何か問題があるかもしれないから、詳しい検査をしておいたらどうかと勧められた。

 そういうわけで、私は朝から市内の総合病院に来ている。検査が終って 40 分ほど経ったころ私の名前が呼ばれた。恐る恐る診察室に入る。
「うーむ」と先生がうなるので、悪い結果だったのだろうかと心配になる。
「見事に何もないです」と先生が言う。
「はい?」と私が聞き返す。
「血液検査の結果を見ても、CT 画像を見ても何も異常が見あたらないです。だったら、何っていう感じです」
私がうったえるような症状を引き起こすような原因が何もないとのことだ。何も異常がなかったことには安心したが、原因がわからないということはこの症状を解消できないということか?

 1 つ考えられる原因として、上行結腸にガスや便が溜まっているのかもしれないということであった。整腸剤を 1 週間ほど飲んで様子を見ることなった。これで、不快な症状が解消されることを願うばかりである。

 この 1 週間、この症状のせいで不安な毎日を過ごしてきたが、1 つだけいいこともあった。それは、アルコールを控えたことで、長い間越えられなかった大きな壁を越えることができたことである。その壁とは、65 kg の壁だ。今年の 3 月 1 日にダイエットを開始して、69.2 kg あった体重が 3 カ月後の 6 月初旬には 4 kg 減の 65.2 kg にまで落ちたが、その後 3 カ月ずっと 65 kg 台が続いており、65 kg の壁が超えられずにいた。安心して、今日からバカ食いバカ飲みすることなく、64 キロ台を維持し 63 キロ台に突入せねば。

 とにかく、何もなくてよかった。感謝。感謝。

なでしこジャパンと国民栄誉賞

 なでしこジャパンに国民栄誉賞を授与する方針を政府が固めたとのこと。政権浮揚を目的とした政治利用であると批判している人もいるが、枝野官房長官が「このことで政権浮揚できるならこんな楽なことはない」と言っているように、こんなことで政府に対する不信感が払拭されるはずはなく、この批判自体は的外れのような気がする。

 私は、なでしこジャパンに賞を授与することには決して反対ではない。今回の彼女たちの快挙は、震災で暗くなっている日本国民に大きな勇気や元気を与えたことは紛れもない事実である。だから、何らかの形で表彰するのは賛成だ。しかし、それは国民栄誉賞なんだろうか。過去には、どんな人が国民栄誉賞を受賞しているのか気になったので調べてみた。受賞者は以下のとおり(受賞順)。

  • 王貞治
  • 古賀正男
  • 長谷川一夫
  • 植村直己
  • 山下泰裕
  • 衣笠祥雄
  • 美空ひばり
  • 千代の富士
  • 藤山一郎
  • 長谷川町子
  • 服部良一
  • 渥美清
  • 吉田正
  • 黒澤明
  • 高橋尚子
  • 遠藤実
  • 森光子
  • 森繁久弥

 受賞者はほとんどスポーツ、芸能分野の人たち。それ以外の人は植村直己さんくらい。もちろん、過去に団体が受賞した例はない。過去の受賞例を鑑みると、なでしこジャパンに国民栄誉賞を与えるのはちょっと違うのではないかと思う。なでしこが国民栄誉賞であれば、WBC で二連覇を遂げた日本の野球チームも国民栄誉賞に値する。スポーツ以外の分野でも、チームとして何かを成し遂げた団体もきっとあるはずだ(たとえばはやぶさのプロジェクトチームとか)。

 これをきっかけに、国民栄誉賞とは別に、偉業や快挙を成し遂げた団体やチームを対象とした賞を設立したらどうだろうか。「日本を元気にしたで賞」ではちょっと軽過ぎるだろうから、「国民希望賞」とか「国民士気高揚賞」とか(名称は、もっといいものをセンスある人に考えてもらうとして)。どちらにしても、今回のなでしこの快挙をきっかけに、日本が立ち直りに向けて前進することを願う。

閑さや腹に染み入るカレーうどん

 朝から蝉の大合唱。今朝は、今まで聞こえなかったシャンシャンという鳴き声が目立つ。これはクマゼミの鳴き声だろうか。蝉の声というと、松尾芭蕉の「静けさや岩に染み入る蝉の声」という有名な俳句が思い浮かぶ。うるさい蝉の鳴き声と静かさを対比するとはすごいセンスだなあと感心したのは小学生のときだった。「この人ただ者じゃないぞ」と思った記憶がある。もちろん、私が認めるずっと前から、松尾芭蕉はただ者ではなかったのだが・・・。

 ここ数日仕事が途切れて、のんびり過ごしている。本を読んだり、録画しておいた映画を見たり、ときどき勉強したりしている。最近運動不足なので、ウォーキングに行くべきなんだろうが、さすがにこれだけ暑いとウォーキングをする気にならない。

 昼ごはんは、そうらーめんに続いて、新たな冷たい麺に挑戦してみた。先日スーパーで見つけた、ハウスの冷やしカレーうどんだ。冷たいまま食べることを前提とした、うどん用のカレーのレトルト食品である。「冷たいカレーってどうよ」と思ったが、実際に食べてみると、冷たくてもまったく違和感がない。ほどよい辛さでなかなかグッド。パッケージには、そうめんにもどうぞと書いてある。今度は、そうめんで試してみよう。

ハウス食品の冷やしカレーうどん

 プロ野球は、オールスターも終わり、今日から本格的に後半戦が始まる。前半戦はジャイアンツが弱くてあまりおもしろくなかったのだが、やっぱり野球がない日はつまらない。どうせなら、今年はヤクルトに優勝させてあげたい。パリーグは、おそらくソフトバンクか日本ハムの優勝だろうけど、楽天が何とか 3 位に入ってクライマックスシリーズで大暴れするところを見てみたい。 

逃げたらあかん

 私が今の携帯電話を使い始めてもう 7 年になる。この携帯電話は、周波数の変更によって来年の 7 月以降使えなくなるため、機種変更をしないといけないらしい。その通知を au から何度ももらっているのだが、いまだに機種変更の手続きをしていない。これを機会に、スマートフォンに切り替えようか、それとも今までどおりの普通の携帯を使い続けようかを決めかねていたというのも、機種変更がなかなかできなかった理由の 1 つである。

 私の携帯電話の主な利用方法は電話を受けることと、ときどきメールの送受信を行うことぐらいである。常時自宅にいるため、携帯から Web に接続して何かを確認したり、チェックしたりする必要はほとんどない。だから、スマートフォンは自分にとっては必要ないという結論にほぼ達していた。

 先日妻が普通の携帯からスマートフォンに変えた。スマートフォンに変えようとと思った動機は、自分よりも年上であろうおじさんが電車内でスマートフォンをいじっているのを見て、「スマートフォンから逃げたらあかん」と思ったことらしい。年を取ると、だんだん新しいものがめんどうになる。スマートフォンなんか必要ないと言って避けてたら、将来シニアフォン使うおばあちゃんグループになってしまう。それは嫌だと思ったと言うのだ。

 なるほど。妻の言うことには確かに一理ある。必要か必要でないかという観点だけから物事を見ていると、新しいものを使うのがめんどうになったり、新しいものに興味を持たなくなったりするかもしれない。新しいモノへの関心がなくなることは、これすなわち老化現象の 1 つと言えなくもない。

 妻がスマートフォンをいじっているのを見ていると、自分もスマートフォンにちょっと興味が出てきた。そういう意味では、関心に対する老化はまだ始まっていないのかなと、ちょっと一安心。ほぼ決まっていた機種変更の方針がまた白紙に戻った。もうちょっとだけ悩んでから、最終決定することにする。

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