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フリーターは本当に家を買う?

私は、特定の俳優や女優が出演しているからという理由でドラマや映画を見たりすることはほとんどない。しかし、例外がふたりだけいる。ひとりは、おじさんたちのアイドルである蒼井優。そして、もうひとりはアイドルグループ嵐の二宮(和也)君である。

二宮君の存在はもちろんずっと前から知っていたが、特に興味があったわけではなかった。彼に魅了されたきっかけは倉本聰ドラマ『優しい時間』だった。北海道富良野を舞台にした父と子の断絶を描いたドラマで、悩める息子役を好演していた。そのあと見た同じく倉本作品の『拝啓、父上様』でもいい味を出していたし、ハリウッド映画の『硫黄島からの手紙』でも大熱演していた。年齢も若くいまどきの青年であり、しかもアイドルという存在なのに、こんな 50 才のオヤジに見たいと思わせる二宮君って何なんだ。ハンカチ王子じゃないけど、きっと何かを持ってるんだろう。

現在、二宮君が出演中のフジテレビのドラマ『フリーター、家を買う。』ももちろん毎週見ている。今回彼が演じるているのは、大学を卒業して就職した会社をわずか 3 カ月でやめてしまい、そのあと就職もできずにだらだらとフリーター生活を送っている武誠治という若者だ。そんな時に母親がうつ病になり、原因は近所の人のいじめだと判明する。母親の病気をよくするには引越しするしかないと考え、家を買おうと決意するのだが、フリーターが家を買えるはずもなく・・・。土木のアルバイトを続けながら、就職活動を続けていくという内容である。

正直に言うと、ドラマそのものとしては、彼のこれまでの出演作に比べるとそれほど面白くない。でも、ついつい見てしまう。ほかの人が武誠治を演じていたら、途中で見るのをやめていたかもしれない。

今日の放送では、誠治がわりと大きい会社の一次面接に受かるというストーリー展開だった。とにかく就職しないと家は買えないわけだから、どこかに就職するんだろうけど、それは今回一次試験が受かった会社ではなく、きっと今一生懸命アルバイトしている大悦土木なんだろうなと想像している。

二宮君演じるフリーター武誠治が家を本当に買うところを早く見たい。いったいいつ買うんだ。きっと最終回の最後の最後なんだろうなあ。でも、結局は家を買わないという大どんでん返しもあったりして・・・。

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ポニーキャニオン 2011-03-16

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