女王の読みは・・・
女王はずっと「じょうおう」と読むのだと思っていた。実際に「じょうおう」と入力すると正しく「女王」と変換される。しかし、あるとき「じょおう」が正しいのだと気付いた。広辞苑を見ても、新明解国語辞典を見ても、ふりがなは「じょおう」となっている。確かに「女」という字は「じょ」「にょ」と読み、「じょう」とは読まない。
それと、私はずいぶん長い間、「備忘録」を「ぼうびろく」と読んでいた。もちろん「備忘録」という単語に出くわしたときはその意味を正しく認識していたのだが、心の中でその単語は「忘備録」だった。日常的によく使う単語でもないし、勘違いしたままでも何の問題もなかった。
ところが、あるとき「忘備録」と書く必要が生じたとき、「ぼうびろく」と入力してもまったく正しく変換されないという経験をして、ようやく「備忘録」が正しいことばだと気が付いたのだ。「忘れたときに備えてメモしておく記録」という意味なのだから、漢字が登場する順に「忘備録」のほうが、なんとなくそれらしい感じがするのだが・・・。
ことばを生業とするものが、このような勘違いをしていることは恥ずかしいことなのかもしれないが、まだほかにも勘違いをしていることばがあるかもしれない。勘違いは思い込みから生まれるものだとしたら、思い込みが強い人ほど、このようなことばの勘違いも激しいんでしょうか。
「アラブ首長国連邦」という国名を耳にすると、今でも「アラブ主張国連邦」という漢字が頭の中に浮かぶ。アラブ主張国連邦って、どんなことを主張してる国なんだろう。さぞかし立派な主張なんだろうなあと思ってしまう。
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