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気持ちよく仕事したい

とくに好きな仕事でなくても、すばらしい幸福感に包まれて仕事をする方法に激しく同意。記事のポイントは以下のとおり。

(1) 自分の仕事によって多くの人々が幸せになる様子をリアルに実感すること
(2) 人々から感謝され、尊敬されること

の2つがあると、最高に気分良く仕事ができるのだ。

一方で、いくら自分の好きな仕事につけたとしても、自分の仕事の成果が誰のどんな役に立っているのかがあまり意識されないような仕事では、あの高揚感、幸せの中に包まれて仕事をする感じがどうしても足りない。

このような観点から見ると、フリーランスの翻訳者という仕事は、すばらしい幸福感に包まれて仕事をする条件をほとんど満たしていないことになる。ごくまれに、「お客様から『非常にわかりやすい訳文だった』と喜んでもらえた」とのお褒めのことばをいただくこともあるが、これもエンドクライアントから直接聞くわけではない。そいういう意味では、モチベーションを保つのが難しい仕事かもしれない。

以前、翻訳コーディネーターとして私と仕事のやり取りをしていた K さんは、ことあるごとに私を褒めてくれた。「お客さんが、『さすがプロの書く文章はきれいですね』と言ってました」「部下の A が『くにしろさんの訳文に感動した』と言ってました」などなど。多少大げさに言っていることはわかっている。でも、褒められて嫌な気分にはならない。K さんの仕事をするときは、「少なくとも K さんには喜んでもらおう」という気持ちで取り組んだ。ほかの人からの仕事よりも力を入れていたような気がする。

感謝されることや褒められることに飢えているフリーランス翻訳者によい仕事をさせようと思えば、適度に褒めることである。翻訳者とは、いや少なくとも私は、そういう単純な人種である。






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