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源氏まつりはいとをかし

 私が住む兵庫県川西市では、毎年 4 月の第 2 日曜日に「源氏まつり」と呼ばれるイベントが行なれる。なんでも、ここ川西は源氏および武士団の発祥の地なのだそうだ(詳しい説明は、こちらを参照)。川西市に住み始めて 20 年近くになるというのに、こんな由緒正しい祭りを私は 1 回も観たことがない。

 今日は朝から快晴で、寒くもなく暑くもないすばらしい天気。仕事もちょうど途切れて、この週末は完全に自由な状態だ。これだけの条件が揃ったのは、源氏まつりを観に行きなさいということに違いない。源氏まつりのメインイベントは、源氏の武者や姫などに扮した人たちが街中を歩く懐古行列と呼ばれる行列で、午後 1 時 30 分に始まる。川西市の源氏まつりの広報ページによると、朝の 10 時から、市の中心部の商業施設で、源氏の姫役、武者役などに扮して行列に参加する人たちの紹介と、同じく行列に参加する早稲田摂陵高等学校ウィンドバンドの演奏が行なわれるとのこと。せっかくだからこれも見に行くことにした。

 源満仲公、源頼光、八幡太郎義家、巴御前、常盤御前、静御前、美女丸、幸寿丸の役を演じる人たちが武者や姫になりきって口上を述べるという演出だった。巴御前に「懐古行列を観に来てたもれ」と頼まれたら、やっぱり行くしかないなと思う。源氏一族の口上が終わると、テレビなどに多数出演している早稲田摂陵高校ウィンドバンドの演奏が始まった。2 曲ほど聴いて、昼ごはんを食べるために一旦家に帰る。

源氏に扮した人たちの口上口上を述べる、源満仲公に扮した大塩川西市長

 懐古行列が行なわれる多田神社は、わが家の最寄り駅から電車で 10 分ほどである。能勢電鉄の多田駅から多田神社までは徒歩 20 分くらいかかるらしいので、余裕を見て 12 時過ぎに家を出る。多田駅に着くと、おそらく懐古行列を見物しに行くのであろう人たちでけっこう賑わっていた。

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何を食べたいのか分からない日は

 昼ご飯は、楽しみの 1 つであるのと同時に、場合によっては面倒なこともある。前の日から、これを食べたいというものが明確に決まっている時もあれば、何を食べようかなかなか決まらない日や、自分が何を食べたいのかさえ分からない日があるからだ。そんな時に助かるのが、日替わりランチをやっている店だ。あれこれ考えずに、席に座って「日替わりランチ」とさえ言えばいい。

 今日はちょうどそういう気分だったので、Cafe うぇりなに行くことにした。ツイッターで知り合いになった方が川西市内でやっているお店で、お邪魔するのは今日で 2 回目である。わが家からは、往復 5.5 km と少し距離があるが、時間に余裕がある時はウォーキングを兼ねて行くにはほどよい距離だ。4 月ももう 6 日だというのに外はまだ肌寒い。開花し始めた桜を楽しみながら 40 分ほど歩くと Cafe うぇりなに着く。 今日の日替わりランチはミックスフライとのことだ。これは弱った。ミックスフライと言えば、エビフライが定番中の定番。私は海老が大の苦手なのだ。「もちろん海老フライも付いてますよね」とちょっと困った声で言うと、海老を牛に変えてくれるとのこと。ありがとうございます。f(^_^;

Cafe うぇりなの日替わりランチ

 待つこと 10 分。くにしろ仕様の日替わりランチがやってきた。からっと揚がったフライが美味い。見た目以上にボリュームがあり、さらに食後のデザートとコーヒーが付く。腹いっぱいになった。大満足。

Cafe うぇりなのデザート

 今年の初めから続けている東海道五十三次ウォーキング計画も順調に進んでいる。今日の歩行距離は 5.57 km。これで今年の累積歩行距離は 328.85 km になった。宿場でいうと池鯉鮒(愛知県知立市)の手前まで来たことになる。あと少しで名古屋だ。5 月末までに絶対に京都に到着するぞ。


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東海道五十三次ウォーキング計画の記録

『家政婦のミタ』と『ラブユー東京』

 昨夜は 2 つのテレビ番組を観て過ごした。1 つは『家政婦のミタ』の最終回。もう 1 つはテレビ東京系列で放映していた、1960 年代と 1970 年代のヒット曲を紹介する番組。

 昨年大きな話題になった『家政婦のミタ』。再放送をやることがあったら是非観たいと思っていたのだが、今月の 12 日から日テレプラスで再放送が開始されたので、楽しく視聴していた。昨夜は録画していた最終回を観る。最初は、あまりにも現実離れした設定がちょっと漫画チックでおもしろいくらいにしか思っていなかったのだが、「承知しました」や「あります」といった台詞とともに、業務を淡々とこなすミタさんを見ているうちに、だんだんミタさん中毒になってきた。

 最終回はミタさんが見せた人間らしさに少しウルウルきてしまった。希望が見えるハッピーな終わり方にほっとする。昨年世間が大騒ぎし、視聴率の記録を樹立するほどのおもしろさだとは思わなかったが、最近のドラマの中ではまあまあよくできていたと思う。このところおもしろいドラマが少ないので、1 週間に 1 つくらいは次回が待ち遠しいドラマがあればいいのにと思う。

 もう 1 つの番組は、タイトルは忘れたが 1960 年~ 1979 年の各年のヒット曲トップ 5 を紹介する番組。私が生まれてから 19 歳になるまでに流行った曲ということになるので、興味津々で観ていた。その中で、これはと思った曲が 2 つあった。1966 年にヒットした黒沢明とロス・プリモスの『ラブユー東京』と 1968 年に流行ったピンキーとキラーズの『恋の季節』だ。

 「七色の虹が消えてしまったの」で始まる『ラブユー東京』は、私が初めて歌詞をすべて覚え、ひとりで最初から最後まで歌いきった曲。扇子か何かをマイク代わりにし、母親の三面鏡に自分の姿を映し、歌手になった気分で悦に入っていたことを記憶している。『恋の季節』は初めてリアルタイムで経験した大ヒット曲。皆が「忘れられないの~」と歌っていた。

 60 年代と 70 年代のグループ名の特徴は、実質的に 1 つのグループであるにも関わらず、「○○ と ○○」という名前を付けること。先に挙げた、黒沢明とロス・プリモスやピンキーとキラーズも然り。ほかにも、鶴岡正義と東京ロマンチカや内山田洋とクールファイブなど、数多くの「○○ と ○○」が存在した。かぐや姫も最初は南こうせつとかぐや姫だったし。当時はこういうグループ名が粋だったんでしょうね。

 ほかにも懐かしい曲はいっぱいあったが、話し出したらきりがないのでこのあたりで止めておく。

B006J42K5O「家政婦のミタ」DVD-BOX
バップ 2012-04-18

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手塚治虫記念館に行ってきました

 今日は朝から雲ひとつない快晴。ぽかぽか陽気のこんな日は、どこかに出かけたくなる。今週は思った以上に仕事がはかどり、スケジュールに若干の余裕ができたので、午後はどこかに出かけることにした。行きたいところはいろいろあるのだが、前から行きたいと思っていた手塚治虫記念館に行くことにした。手塚治虫記念館は川西の隣の宝塚市にある。電車に 10 分も乗ればいけるのだが、近いところにあるといつでも行けると思ってなかなか行かないものだ。だから、行きたいと思ったときに行っておくに限る。

 阪急宝塚駅を降りると、あちこちに手塚治虫記念館の案内標識がある。標識に従って、花のみちを歩く。花のみちのことは、名前は聞いたことはあったのが、実際に歩くのはこれが初めてだ。宝塚大劇場に行ってきたと思われる人たちで賑わっていた。5 分ほど歩くと右手に宝塚大劇場が出現。宝塚大劇場を生で見るのは初めてだ。割とこじんまりした建物だった。

花の道の開花直前の桜

 大劇場を過ぎてさらに花のみちを歩くと、ベルサイユのバラなど、宝塚にちなんだ銅像がいくつも並んでいる。花のみちの桜は開花直前。思わずスキップしたくなる。さらに歩くと、火の鳥が見えてきたので、それが手塚治虫記念館であることは直ぐに分かった。

 手塚治虫記念館の入場料は 700 円。手塚治虫関連の資料や原画が多数展示されている。こういうところには珍しく、写真撮影 OK とのことだったので、館内の写真を多数撮ってきた(宝塚花のみちや手塚治虫記念館の写真は宝塚・手塚治虫写真記念館@Photo Gallery 9246 を参照)。手塚作品と言えば、私にとってはやっぱり『火の鳥』だ。子どものころ夢中になって読んだ。生まれて初めて大スクリーンで観た映画は確か『リボンの騎士』だったと思う。

 桜の季節もすぐそこだ。宝塚への往復 2 時間の小旅行を楽しんだうららかな春の 1 日でした。

決闘値が高い人

 先日、 JR 東西線に乗っていた時の出来事。ある駅で下車した 50 代半ばくらいのおじさんが、車内に向かって何やら大声で怒鳴っている。
「文句があるんやったら、降りて来いや。外でやろうや」
誰に対して言っているのかはよく分からない。
「何笑とんや。こっちが下手にでてたらええ気になりやがって。兄ちゃん、出て来いや」
おじさんは、ますます声を荒げて興奮している。車内からは何の反応もない。おじさんは一瞬立ち去るそぶりを見せたが、ドアが閉まる直前に急いで車内に舞い戻って来た。

 おじさんが怒っている相手は 20 代と思われる若者。話を聞いていると、車内の奥のほうにいたおじさんが下車する際に、「道を開けてくれ」と若者に頼んだらしい。なかなか通してくれない若者におじさんが文句を言うと、「満員で身動きが取れないから仕方ないやろ」みたいなことを言ったとのこと。

 車内に舞い戻ってきたおじさんの怒声はとどまることなく続く。
「兄ちゃん、次の駅で降りろや。なあ。文句があるんやったら勝負したらええやないか」
若者は黙ったままだ。車内に緊張感が漂う。
「なんや、若いくせにこんな年寄りが怖いんか。なんやったら、兄ちゃんにだけ武器持たせたってもええで」
それでも若者は反応しない。やがて電車が次の駅に止まる。
「しょうもないやつやな。勝負するのが怖いんやったら、おとなしい謝っとけけや」
おじさんははき捨てるようにそう言って電車を降りていった。車内に安堵感が湧く。

 世の中にはこういうタイプの人が時々いる。何事も腕力で決着を付けようとする喧嘩好きの人だ。気に入らないことがあると、すぐに「文句があるんやったら外でやろうや」と言う。私はこういう人を「決闘値の高い人」と呼んでいる。こういう決闘値が高い人に対しは、国の措置として決闘値を下げる注射を打つべきだ。迷惑極まりない存在である。

 今回の出来事で、この決闘値が高いおじさんが悪い事は火を見るより明らかなのだが、若者も若者だと思う。自分が悪いと思っていないことに対しては謝りたくないという信念なのかもしれないが、「すいません」とひとこと言っておけば済むことである。別に信念を曲げるというほどの大げさなことではない。公共の場では、周囲の人のことを考えてそうすべきだと思う。それに、こんなご時勢だから、おじさんが逆上してナイフで刺したりということもありえなくもない。そんなことになったら損をするのは自分である。負けるが勝ち。触らぬ高決闘値にたたりなし。決闘値の高い人には注意しましょう。

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