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すっとする映画

 録画しておいた『ミンボーの女』を観る。伊丹映画の中では、『タンポポ』と並んで大好きな作品だ。舞台は、ヤクザにゆすられ続けるホテル。ヤクザが好き放題に振る舞うこのホテルに、民事介入暴力(ミンボー)専門の弁護士・井上まひる(宮本信子)がやって来る。この弁護士の指導によって、ホテルの従業員たちは徐々にヤクザの言いなりにならないようになり、最後には見事にヤクザを撃退する。悪い奴らをギャフンと言わせるシーンを観ていると胸がすっとする。ストレス解消にもなる。

 悪い奴らが最後に吠え面をかいて、地団駄踏んで悔しがる映画やドラマを私は「吠え面系」と呼んでいる。「吠え面系」の代表と言えば、まず思い浮かぶのが『難波金融伝ミナミの帝王』。そのほかには、『夜逃げ屋本舗』も吠え面度が高い。あと、あまり知られていないと思うが、『借王(シャッキング)』もなかなかの吠え面系である。借金を抱えた 3 人のちょい悪が、大悪人から金をだまし取る映画で、悪い奴らが悔しがる様子を見るのが痛快である。この 3 つの映画に共通するのは、ちょっと悪い人たちが、大悪党を追い詰め、最後に吠え面をかかせるストーリーだと言うことである。いわゆる勧善懲悪ではない。それまでいいようにやられていたちょいワル側が攻撃に転じるとを私は「吠え面モードに入る」と呼んでいる。吠え面モードに入ると、結末がわかっていてもワクワクしてくる。

 洋画ですっとする映画といえば、『ショーシャンクの空に』が思い浮かぶ。悪い奴らに復習を果たす、吠え面系であれば『スティング』。若い頃に観たきりなので、詳しい内容は忘れたが、ニセの競馬でだますシーンが印象的だった。ほかにも、すっとする洋画はいろいろあるんだろうが、すぐには思い浮かばない。

 フィクションの世界だけでなく、現実の世界でも悪い奴らや悪い国をギャフンと言わせるスーパースターが現れたら痛快だろうな。そんなスーパースターは出現しそうにないけれど。

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ジェネオン エンタテインメント 2005-09-22

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