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クロサワ映画は「何じゃそれ」

 録画しておいた『クロサワ映画』を観る。もちろん、故黒澤明監督の作品ではない。お笑いグループ森三中の黒沢かずこ主演の映画だ。黒沢かずこが本人役で主演。女お笑い芸人の恋を描いた、いささか乙女チックな映画だが、寝転がりながら気楽に観るにはまあままおもしろい映画だ。

 そう思って機嫌よく観ていたら、黒沢さんの恋の相手が記憶喪失になってしまってがっかりする。私は、記憶喪失が登場する映画やドラマが昔からあまり好きではない。平凡な映画でも、記憶喪失を利用することによって、話はそれなりにおもしろくなる。だから、記憶喪失を安易に利用するのはずるいと思う。

 だいたい、現実の世界で、実際に記憶喪失になったという人の話を聞いたことがない。知り合いの知り合いにも、知り合いの知り合いの知り合いにも、そういう人はひとりもいないし、そういう人を知っているという人にも出会ったことがない。もちろん、実在する病気なんだろうが、これだけしょっちゅう映画やドラマで使われると、現実味がない。

 そんなことを思いながら観ていると、最後の最後に大どんでん返し。思わず、「何じゃそれ」と言ってしまった。こういうことなら、記憶喪失もまあ許せるかなと思った。最初は、乙女チックなベタな恋愛映画と思わせておいて、途中で「なんや、記憶喪失ものかよ」とがっかりさせ、そして最後にどんでん返しが待っているという、一粒で三度美味しい映画だった。是非ともというほどの映画ではないが、「お暇ならどうぞ」といった感じの映画です。

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