足子先生があまりにも切ない
テレビ東京系列で放送しているドラマ『鈴木先生』。昨晩の放送もいつもどおり微妙におもしろかった。生徒からの人気がナンバーワンで、校長先生からの評価も高く、プライベートも充実している鈴木先生。そんな鈴木先生を見て、富田靖子さんが演じる足子(たるこ)先生は激しく嫉妬する。熱心に仕事をし、どんなこともきっちりやっている自分よりも、奇妙な方法で生徒を指導している鈴木先生のほうが人気も評価も高いことがおもしろくないのだ。
足子先生の気持ちはよくわかる。自分より明らかにレベルが上の人が評価されたり人気があったりする場合は、素直にその人を認められる。しかし、自分よりレベルが低いと思っている人が、自分よりも高く評価されるのは許せない、納得できない、我慢できない。こういう嫉妬心は、誰の心の中にも大なり小なりある。
以前ある人が、「同僚や仕事仲間に対する嫉妬心は、女性どうしよりも男性どうしのほうがはるかに強い」と言っていた。そのとおりかもしれない。男の嫉妬心のほうが、女の嫉妬心よりもたちが悪いのかも。女になったことがないので、本当のところは、男と女のどちらのほうが嫉妬心が強いのかはよくわからないが。
富田靖子さんと言えば、デビュー作は『アイコ十六歳』。可憐な少女を演じていた。私が強烈に印象に残っているのは、『あ・うん』で演じたさと子。清純でかわいらしい娘さんを上手に演じていた。そんな富田靖子さんが、こういう役を演じているのを見ると隔世の感を感じてしまう。
嫉妬心が高じた足子先生は、ある日鈴木先生に「おまえなんか死んじまえ」と言ってしまう。そのあと、鈴木先生を失脚させられそうな事実が判明し、にやりと笑う。足子先生はこのまま壊れてしまうのか。ドラマ『鈴木先生』の足子先生を見ていると、いろんな意味で切なくなってしまう。そもそも、足子(たるこ)という名前が切な過ぎる。
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comments
最近、「鈴木先生」をちゃんと見ていなかったのですが、そんなことになっているのですか。足子先生がやばい感じなのは知ってましたが。どんどん人が壊れていくドラマなんですねえ。
鹿田内りなこさん、コメントありがとうございます。
最近見てないんですか。是非『鈴木先生』の鑑賞復活させてください。私も、足子先生そのうち何かやらかすんじゃないかと思って気になっていました。足子先生、原作では壊れて、そのまま休職ってことになってるようですが・・・・・・。壊れていく人たちを見ているのは切ないです。