謎のスパムコメントと正しいトラックバック
またスパムコメントが来た。謎のスパムコメントが定期的に投稿されるようになってからおよそ半年になる。コメントが投稿されるのはいつも同じ記事だ。1 年ほど前に書いた「相手の住所を知らなくても年賀状が送れるって・・・どういうこと」という記事である。コメントにはあるサイトの URL だけが記載されている。アクセスしてみると、イタリア語かスペイン語で書かれていると思われる怪しげな物品販売のサイトが表示される。リンク先はそのときによって異なる。
なぜいつもこの記事が狙われるんだ。そして、なぜイタリア語(スペイン語)の、しかも複数のサイトからの攻撃なんだ。日本の物品販売サイトから、宣伝目的のコメントが投稿されることはあるけど、この謎のコメントだけはよくわからない。この記事の何が彼らを引きつけるんだろう。まあ、何回投稿しても絶対に受け付けることはないけど・・・。
スパムはコメントだけでなく、トラックバックという形で行われることもある。形は違っても目的は同じである。
話題をトラックバックに変える。そもそもトラックバックとは何か。簡単に言うとほかの人のサイトから自分のサイトに逆リンクを貼れる仕組みである。たとえば、「五月山の住人さん」という人が「五月山の頂上で愛を語る」というブログを書いているとする。そのブログで私が「少子化を食い止める10の方法」という記事を読んだとする。「この記事おもしろいから That's 談の読者に教えたいな」と思った場合、その記事へのリンクを貼ることによって読者に紹介できる。
しかし、「少子化を食い止める10の方法」に関する記事を「That's 談」に書いたからといって、「五月山の頂上で愛を語る」の読者にそのことを知らせることはできない。
関連する記事を書いたことを簡単に伝えられる仕組みがトラックバックである。だから、トラックバック先の Web ページをきちんと紹介して、該当するページにリンクするのが私の考える「正しいトラックバック」である。たとえば、こんな具合に書くのがいいと思う。
五月山の住人さんの「五月山の頂上で愛を語る」というブログでおもしろい記事を見つけた。「少子化を食い止める 10 の方法」という記事である。非常に興味深い内容だったので、それに対する私の意見を書きたいと思う。
まず対策その 1 の「子どもが 3 人以上いる家庭のみを対象に高額な子ども手当てを支給する」についてであるが、・・・・・・
このように記載した上で、「五月山の頂上で愛を語る」の「少子化を食い止める 10 の方法」の記事にトラックバックを送信する(上記は架空のサイトなので実際にはリンクは貼られていません)。このトラックバックを受け付けるか受け付けないかは、五月山の住人さんの自由である。
こうすることによって、「That's 談」の読者と「五月山の頂上で愛を語る」の読者の両方が 2 つの記事を読むことができるようなる。つまり双方向性がある。このような形が理想だと思うが、場合によっては、記事内で言及していなくても、最低限相手のページにリンクが貼られていれば、まあ OK とする。
言及リンクも単なるリンクもないトラックバックを受信することがあるが、たとえ内容に関連性があったとしても、私はそのようなトラックバックは受け付けないようにしている。宣伝を目的としてない悪意のないトラックバックであったとしても。
しかし、これはあくまでも私が考える正しいトラックバックであって、すべての人が同じように考えているわけではない。言及リンクがなくても「多少なりとも関連している内容であればトラックバックしてもいいじゃないか」と考える人もいるだろう。
考え方は人によって異なるので、そのことを非難するつもりはない。そこで、せっかくトラックバックをしようとしてくれる人のために、トラックバックに関する自分の考えを書いておいてほうが親切だと考えた。そういう理由で、トラックバック URL の記載箇所に以下の文章を追加することにした。
当サイトでは、当該記事への言及リンクのないトラックバックは受け付けていません。この記事にトラックバックをする場合は、トラックバック元の記事に当記事へのリンクを貼ってください
これは、これまでにトラックバックをしてくれたのに、リンクが貼られていないという理由で私が受け付けなかった人たちへの説明とお詫びも兼ねている。
先日ツイッターで「もう PC の時代は終わった」みたいなことをつぶやいてる方がいた。いまどき、コメントがどうとか、トラックバックがどうとか言っている人間は時代遅れなんだろうか。
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