道路交通情報ラジオは信用できない
1月2日、三重の実家から帰るときのこと。前日の伊賀・伊勢地方はとんでもない大雪で猛吹雪の中かろうじて実家に辿り着いたのだが、翌2日はすっかり晴れて、天気予報でも雪の心配はないとのことだった。気持よく伊勢自動車道を走り、名阪国道に入ろうとしたところ突然の渋滞。NEXCOの道路交通情報ラジオにダイアルを合わせてみると「名阪国道は雪のため関ICと伊賀ICの間で通行止め」とのこと。これだけ天気がよくて、気温もそこそこ高く、雪も降っていないのに、雪のため通行止めなんてことはないだろうと思ってWebで調べてみると、前日の深夜、雪で身動きできなくなった車6台が道路上に乗り捨てられ、その車を撤去するのの手間取っているとのことだった(名阪国道で一時100台立往生)。
道路交通情報ラジオでは、「名阪国道は雪のため関ICと伊賀ICの間で通行止め」を繰り返すだけで、このような情報は一切伝えてくれない。車は相変わらず動くことなく、いつ通行止めが解除されるのかさっぱりわからない。このような状況でいちばん役に立ったのがツイッターだった。ツイッターで、「名阪国道」「通行止め」「解除」などのキーワードで検索してみると、さまざまな情報が得られた。「迂回路の○○を走っているけど、山道で多数の車がスリップしているので、ここは走らないほう無難」だとか、「間もなく通行止めが解除されそう」といったように、実際にそこにいる人たちが発しているので、とにかく情報が早い。そういった情報があったので、別の道を走ってみようなどと考えずに、とにかく待つことにした。
しばらくすると、「名阪国道はただ今通行止めが解除されました」というツイートが目に入った。それに続いて、NEXCOのWebサイトでも正式に通行止め解除が発表された。渋滞していた車が徐々に動き出した。道路交通情報ラジオは、相変わらず「名阪国道は雪のため関ICと伊賀ICの間で通行止め」を繰り返している。途中で引き返して行った車や、別のルートを選んだ車も多数あった。おそらく、道路交通情報ラジオしか情報源がなかったのだろう。
それにしても、今回ほど外出先でWebにアクセスできることのありがたさを感じたことはなかった。情報源が道路交通情報ラジオしかなかったら、私も迂回路を走ってとんでもないことになっていたかもしれない。通行止めが解除され、30分ほどはノロノロ運転が続いていたが、そのあとはまったく普通の速度で走行することができた。それでも、道路交通情報ラジオは壊れたテープレコーダーのように、「名阪国道は雪のため関ICと伊賀ICの間で通行止めです」を繰り返している。正直言って、これには呆れた。いちばん正確で早くなくてはならない道路交通情報ラジオがこんなことでいいんだろうか。これを聞いて、まだ通行止めだと勘違いして迂回した人もいるかもしれない。今回のことで道路交通情報ラジオがまったく信用のできないものであることがよくわかった。
しかし、この通行止め騒ぎによる時間ロスは2時間程度で済んだことは不幸中の幸いだった。通行止め解除後に名阪上野ドライブインで食べた正月仕様のうどんが美味かった。
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