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検査結果は陰性(ほっと胸をなでおろす)

 今日は、2週間前に受けた検査の結果がわかる日。検査結果を告げられる診察を待つのは本当に嫌なものである。もうかれこれ1時間も待っているが、まだ名前を呼ばれない。

 検査を受けるきっかけとなったのは特定検診(いわゆるメタボ検診)。この検診の前立腺がん検診において「要再検査」と判定されたのである。前立腺がんの可能性25~30%だと言われた。MRI検査でも白とは断定できなかったため、前立腺生検(細胞採取検査)を受けることになった。それがちょうど2週間前。

 可能性25%~30%という数値は、決して「まあ大丈夫だろう」と楽観的にはなれない数値である。さっき診察室に入った患者がなかなか出てこない。放射線がどうたらこうたらという先生の説明がかすかに聞こえてくる。朝、妻には「もう結果は出てるんやから、あれこれ考えても仕方ない。腹くくって結果聞いて来い」と言われた。確かにそのとおりだ。心配してもどうしようもないことを心配しても仕方がない。そんなことはわかっている。それでも最悪の事態を想像してしまい、不安がどんどん高まって来る。

「くにしろさん、どうぞ」
ついに名前が呼ばれる。深呼吸をして診察室に入る。
「大丈夫でしたよ」
まだ椅子に座わっていないうちに先生のこのことばが耳に入る。椅子に座って詳しい説明を聞く。
「結果は陰性でした。がん細胞は確認されませんでいた。経過観察は必要ですが、とりえあえず問題はありません」
そう言われてほっと胸をなでおろした。これで、1か月以上抱えていた不安から開放された。年末年始は、入院することも手術することもなく過ごせることになった。

 早速妻に連絡する。
「よかったな。夜は何か美味しいもの食べに行こか」と返事が来た。とにかくよかった。健康に不安がなく、毎日元気に仕事ができることほど幸せなことはない。感謝感謝。






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