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『スタンド・バイ・ミー』を要約すると「お前の母ちゃん出べそ」

 新・午前十時の映画祭で『スタンド・バイ・ミー』を観てきた。1986年のアメリカ映画である。作家のゴーディが、12歳のころの出来事を回想する形で物語は始まる。ゴーディ、クリス、テディ、バーンという4人の少年が夏休みに死体探しという冒険を実行する物語である。それぞれ何らかのコンプレックスを持つ4人の12歳の少年がふざけあったり喧嘩ししたりしながら目的地に向かう。アメリカ映画でありながら、何となく自分の少年時代に通じるものがあるというか、郷愁を誘うというか、懐かしい気分になる映画だ。

 映画の中で、喧嘩をするときは相手の母親をけなすのが効果的な手法であるといった内容のナレーションがあった。このとき私の頭に真っ先に浮かんだフレーズが「お前の母ちゃん出べそ」だ。私が子どものころは皆このフレーズを使っていた。兄弟同士で「お前の母ちゃん出べそ」と言い合っている場面を目撃したことがあり、笑ってしまったことがある。当時「お前の母ちゃん出べそ」は全国的に使われていたフレーズなんだろうか。そして、今でもこのフレーズは使われているんだろうか。映画を観てそんなことを考えてしまった。

 当時を回想するゴーディの年齢は40代の後半といったところか。自分と年が近いこともあって、自分の子どものころと重ねあわせてしまった。20代の後半にレンタルビデオ店で借りて観て以来だから25年ぶりの鑑賞。当時の印象とは少し異なるところもあったが、とてもおもしろかった。観に行ってよかった。40~50代の男性に是非お勧めしたい映画である。何か感じるものがあると思う。

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comments

Kunishiro さん、コラムを拝見しました。とても勉強になります。全くの素人ながら一冊の本を翻訳しました。文法理解と自然な表現の大切さを実感しています。

スタンドバイミーの映画を私もずいぶん以前に見ました。「お前の母ちゃんでべそ」は私も子供時代に使ってました。私は九州出身です。懐かしくて笑ってしまいました。「お前の父ちゃんでべそ」とあってもいいような気がします。

ではまたこれからも拝見させていただきます。お元気で。

  • Akiko
  • 2014年7月11日 15:45

Akikoさん、コメントありがとうございます。本を一冊翻訳されたんですか。すごいですね。それは出版されているんですか?

本文にも書いたように、喧嘩するときは相手の母親をけなすのが効果的なので、「お前の父ちゃん出べそ」では効果が薄いような気がします。子どもとしては、父ちゃんが出べそよりも、母ちゃんが出べそのほうが断然に恥ずかしく屈辱的なような気がします。

  • くにしろ Author Profile Page
  • 2014年7月11日 17:03

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