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武田尾の廃線ハイキングはスリル満点

 5月5日。こどもの日。JR福知山線の武田尾廃線跡ハイキングに行く。1986年の廃線以降口コミで広がった人気のコースとのこと。ハイキングの出発地はJR福知山線(宝塚線)の生瀬駅。宝塚駅のひと駅先で、わが家の最寄り駅からの乗車時間は15分ほど。12時半ごろに生瀬駅に到着する。この駅で降りた人のほとんどは武田尾廃線ハイキングが目的のもよう。

 生瀬駅を降り、あらかじめ調べておいた順路をたどり(「福知山線廃線ハイキング 生瀬駅~武田尾の手前」@ふらふら旅行ブログの説明がわかりやすい)ハイキングコースの入り口を目指す。私たちのほかにもたくさんの家族連れハイカーがいたので、道に迷うことはなかった。

 生瀬駅から歩くこと10分。武田尾廃線ハイキングの入り口に到着。いや、厳密に言うとハイキングコースではない。実際に、ハイキングコースの入口には、土地の所有者であるJR西日本による告知看板が立てられており、ハイキングコースではないので自己責任で行くようにとの注意書きが記載されている。

JR西日本の告知
 旧路線跡地でありハイキングコースではないため、事故などが発生しても責任を負わない旨が書かれている。要するに、自己責任で楽しめということ。しかし、本当に危険なら通行止めにするはずだし、小さい子ども多数歩いていたので、危険性はほとんどないと思われる。

武田尾廃線ハイキングコースが始まる
 告知看板を過ぎるとすぐにこんな景色が広がる。せせらぎの音に癒やされる。

武田尾廃線ハイキングコース
 さすが廃線跡。コースには枕木が残っている。たくさんのハイカーが歩いている。

武田尾廃線ハイキングコースの第一のトンネル
 しばらく歩くとトンネルの入口が。1つ目のトンネルだ。

武田尾廃線ハイキングコースの第一のトンネル
 トンネルの中はひんやりしていて気持ちいい。先は真っ暗で何も見えない。ちょっと怖い感じがする。

武田尾廃線ハイキングコースの第一のトンネル
 真っ暗なトンネルを5分くらい歩くと出口に。トンネルの出口でお弁当を広げている家族がいた。

武田尾廃線ハイキングコースの第2のトンネル
 しばらく歩くと2つ目のトンネルが。トンネル内に照明がないことは知っていたのでちゃんと懐中電灯を持って来た。このトンネルが最長のトンネルらしい。

武田尾廃線ハイキングコースの第2のトンネル
 トンネルの中は真っ暗。足元しか見えない。前後にも人がいたためそれほど怖くはなかったが、ひとりきりだったら相当怖かったかもしれない。10分ほど歩くとようやく出口が見えてきた。

武田尾廃線ハイキングコースの第3のトンネルの出口
 長いトンネルを出てしばらく歩くと3つ目のトンネルが。それほど長いトンネルではない。出口に近づくと鉄橋が見えてくる。

武田尾廃線ハイキングコースの鉄橋
 武庫川にかけられた古びた鉄橋。どことなく映画の『Stand by Me』っぽい。柵が張られ立ち入り禁止になっている。

武田尾廃線ハイキングコースの鉄橋
 鉄橋脇に設けられた歩道を歩いて川を渡る。かろうじておとな二人すれ違いできるくらいの幅しかない。かなり高く下を見ると足がすくむが、手すりも足元の鉄板もしっかりしており危険性はほとんど感じない。高所恐怖症なので、この鉄橋を渡ることができるかどうかが唯一の心配だったが、それほど恐怖を感じることなく2~3分で渡り切ることができた。


武田尾廃線ハイキングコース
 鉄橋を渡るとまたすぐにトンネルがあり、それを抜けると再びゆるやかな枕木の道。森林浴を楽しみながらハイキングを続ける。

武田尾廃線ハイキングコース
 武庫川沿いのハイキングコースは1/fゆらぎが気持よく、とっても癒される。

武田尾廃線ハイキングコース
 もうゴールの武田尾駅も近い。これがおそらく最後のトンネルか。懐中電灯なしでも歩けそうな短いトンネル。

武田尾廃線ハイキングコース
 ゴールの武田尾に到着。生瀬を出発して、写真を撮りながらゆっくり歩いて約2時間半。きれいな渓谷の景色を楽しめるだけでなく、真っ暗なトンネルや古びた鉄橋などもあり、冒険心をくすぐるスリル満点のとても楽しい約6キロのハイキングコースだった。宝塚駅からわずかひと駅(5分ほど)のところにこんなに秘境っぽい場所があるとは驚きだ。コース自体はほとんど起伏がなく、小学生の子どもでも十分に歩ける初心者向けのハイキングコースだと思う。これをきっかけに、今後ほかのハイキングコースにも挑戦してみたたい。






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