home (Translation Room 9246) > Diary 9246 :: That's 談

妻、家内、女房、かみさん、ワイフ、愚妻、連れ合い、うちのやつ、・・・

公の場で、または目上の人に対して妻のことを言うときには、「家内」や「妻」と言うことが多い。ほかの人もたいていはそうだと思う。「家内」や「妻」と言うことに、特に抵抗もないし、気恥ずかしさもない。

しかし、友人や目下の人に対して使う妻の呼称には、しっくりくるものがなかなかない。特定の親しい仲間に対しては、私は妻のことを「モンスター」と言っているのだが(もちろん本人は「モンスター」と呼ばれていることは知らない)、これはある程度親しくなってからでないと、誰のことを言っているのかわかってもらえない。かといって、「妻」とか「家内」はかしこまりすぎで変な感じがする。「女房」は何となく気恥ずかしい(自分で「女房」ということばを発するのも気恥ずかしいが、人が「女房」と言っているのを聞くのも何となく気恥ずかしいと思うのは私だけ?)。

刑事コロンボがいつも言っていた「うちのかみさん」もしっくりこない。だいたい、この「かみさん」という呼称は、映画やテレビ以外で聞いた記憶がない。関西ではほとんど使われないと思うが、ほかの地域ではよく使われているんだろうか。

若いころは「嫁(さん)」と言っていたこともあったが、「嫁」は自分の妻ではなく、「息子の妻」を指すことばであるから、妻の呼称として使うのは間違いである。若い人ならいいが、ある程度の年齢になって「嫁が・・・」と言っていると、「息子の妻」と勘違いされる可能性もあるし、無知をさらけ出しているようでよろしくない。

Weblio 類語辞典で妻の類語を調べてみたら、次ようなことばが挙げられていた(中立表現としての妻の類語や敬称としての妻の類語も記載されていたが、ここでは自分の妻の呼称について書いているので、謙譲表現としての妻の類語と不都合・悪口表現としての妻の類語のみを引用する)。

謙譲表現としての妻:
家内 ・ 家人 ・ 妻(さい) ・ 愚妻 ・ 老妻 ・ 古女房 ・ ぬかみそ女房 ・ 連れ合い ・ 女房 ・ うちのやつ ・ (うちの)かかあ ・ ワイフ ・ かみさん ・ かあちゃん ・ 山の神 ・ ベターハーフ ・ 奥さまする

不都合・悪口表現としての妻:
恐妻 ・ 悪妻 ・ (うちの)かかあ ・ 男食い ・ (亭主を)尻にしく ・ 亭主持ち ・ 有夫の身(でありながら~) ・ 「百年の不作」 ・ (妻を)鬼嫁(呼ばわり)

妻の類語@weblio 類語辞典

「ワイフ」や「ベターハーフ」ってのはちょっと気取ってる感じがしていやだし、「愚妻」とか「百年の不作」みたいな言い方も好きじゃない(たとえ謙譲表現だとしても、妻に限らず自分の身内を必要以上におとしめるような表現は、言うのも聞くのも私はあまり好きではない)。「山の神」って言うのは初めて知ったが(「恐妻」の意のえんきょく表現らしい)、相手に「それどういう意味ですか」と聞かれたら、結局言い直さないといけない。

それほど親しくない友人・同僚・目下の人に、気恥ずかしさなく使え、日本中どこでも誰にでも通じるような、形式ばらない妻の呼称、誰か発明してくれないでしょうか。



年を感じる瞬間

人間は何歳であっても、たとえ 10 代でも、20 代前半であっても、年をとったと感じるものである。FM802 で、goo ランキングの「『年』を感じる瞬間ランキング」というのを紹介していた。このランキングによると以下のような瞬間に年をとったと感じている人が多いようだ。

「徹夜ができなくなった」については、昔と比べると徹夜はつらくなったのは事実であるが、今でもできないことはない。ランキングの 2 位以下についても、私には当てはまらないものが多い(そういう現象を自覚していたとしても、そのことで年をとったとは感じないという意味)。

インターネットというメディアを利用して行った調査であることを考えれれば、この結果には比較的若い世代の意見が大きく反映されているように思う。しかし、「年を感じる瞬間」は世代によって大きく異なると思う。世代別に調査したらきっと世代間で大きな違いが見られておもしろいと思う。

40 代の私が、「年を感じる瞬間」として真っ先に挙げるであろう 2 つの項目は、どちらもこのランキングの20 位以内にすら入っていない。それは、

  • 近くの小さい文字が年々見えにくくなっている(いわゆる老眼)
  • 若いときのように、長時間寝られなくなった

の 2 つだ。「筋肉痛の出るタイミングが遅くなった」など、体力の衰えについては、鍛えればある程度回復できると思っているのでそれほどショックではない。しかし、自分に老眼の現象が現れていることに気づいたときは本当にショックだった。「近眼の人は老眼にならない」という根拠のない迷信を信じていたし、老眼なんてもっとおじいさんになってからなるものだと思っていた。自分の老眼に気づいたのは42 歳のときだった。

それと、若いときは 12 時間くらいは平気で寝られていたのに、最近ではどれだけ疲れていも寝不足でも、8 時間も寝れば目が覚めてしまう。馬鹿みたいには寝られない。まあ、この現象は別にショックなことでははないが・・・。

同級生の中にも、老眼が始まっている人はけっこう多いし(おそらく30~40%はいる)、40 代だけを対象にアンケートを行ったら、この 2 つは少なくとも 20 位以内に入るんではないだろうか。

人間は何歳でもあっても年を取ったと感じる一方で、いくになっても現在の自分の年齢が信じられないものでもある。私は、10 代のころ 40 代になった自分を想像できなかったし、いまだにそんな年齢になっている自分を信じられないところがある。別に年を取るのが嫌なわけではない。こんな子どもみたいな人間が、こんな年齢でいいのかなあと思ってしまう。なんだか世間様に申し訳ないような気がするのである。


寿司をサビ抜きで食ってうまいんだろうか

「味覚:「辛み」「苦み」若者敬遠 好みは「マイルド」、成熟せず成長か」(@毎日 jp)によると、最近すし屋でわさび抜きを注文する若者が増えているという。以下、同記事からの引用。

辛いものを好まないという東京都練馬区のアルバイト男性(22)は「おすしは大好きだが、わさびを付けると味が変わってしまう。小さいころから慣れた味がいいし、わさびがない方が魚そのものを味わえると思う」。男性はうどんや牛丼に唐辛子を使わず、おでんも「からしをつけない方が、だしの味がよく分かる」が持論だ。

私も、何にでも調味料をかけるのはあまり好きではないので、「素材そのものを味わいたい」という気持ちはわからないではない。でも、寿司とわさび、おでんとからしは切っても切り離せないものだと思うのだが。わさび愛好家の私には信じられない発言だ。

わさびがおいしいと感じるようになったとき、自分もおとなになったような気がして嬉しかったものだが、最近の若者の味覚はお子様化してるんでしょうか。

「おっとりしてる」は誉めことば?

私は昔から「イメージと違っておっとりしてる」とか「こんなにおっとりしてるとは思わなかった」などと言われることが多い。つい最近も、「こんなに おっとりした感じの人だと、 昔は全然 気付かなかった」と言われてしまった。

私の中では、「おっとりしてる」はあまりいいイメージのことばではない。「ぼうっとしてる」とか「能(脳)天気」とか「鈍い」の類義語みたいで、どちらかと言えば否定的な響きがする。

ちなみに新明解国語辞典と広辞苑では、「おっとり」は以下のように定義されている。

おっとり(副)
いい環境に育ち、競争心が無かったり人を警戒する気持が無かったり することを表わす。
(新明解国語辞典)

おっとり
こせつかないで、ゆったりしているさま。おおようなさま。
(広辞苑)

新明解国語辞典の定義には否定的な意味合いも含まれているが、広辞苑の定義はどちらかと言えば肯定的だ。

どっちにしても、私に面と向かって言うのだから、相手は否定的な意味合いで言っているのではないと思うが、これを言われるたびに、喜ぶべきなのか、がっかりすべきなのか、複雑な気持ちになる。

見た目とギャップがあるのはいいことだと言うが、これはプラス方向のギャップでないとだめだ。「おっとりしている」はプラスのギャップなんだろうか。

参考・参照サイト:


ぺペロンチーノよりも昔ながらのナポリタン

昔ながらのナポリタン私が学生のころは、今みたいにぺペロンチーノやカルボナーラのようなおしゃれなスパゲティはまだ存在してなかった(都会ではすでに存在していたのかもしれないが、少なくとも私が生まれ育った三重県の片田舎では見たことがなかった)。

そのころ、スパゲッティと言えば、ミートソースかナポリタンだった。鉄板に薄焼き卵を敷いて、その上にケチャップで炒めたスパゲティを乗せたナポリタンをよく学校の帰りに食べたものだ。

その後、社会人になると、ペペロンチーノだとかポモドーロだとかカルボナーラとかがスパゲティの主流になり、ナポリタンを食べることはほとんどなくなった。

先日スーパーで買い物をしていたら、「マ・マー 具入りケチャッピーナポリタンソース」というものを見つけ、急に昔ながらのナポリタンが食べたくなった。このナポリタン用のソースに、ベーコンとピーマンと玉ねぎを足して、ゆでたスパゲティを炒めて、昭和風のナポリタンスパゲティが完成。とっても懐かしい味がした。

ペペロンチーノもいいが、たまにはこういう昔風のナポリタンもいいものだ。





マ・マー 具入りケチャッピーナポリタン


<<前へ 6566676869|70|71727374 次へ>>