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即席めんにまつわるエトセトラ - チキンラーメンとペヤング

昼の情報番組で、日清食品の創業者で即席めんの発明者とされる故安藤百福氏の生誕 100 年を記念して、今日からチキンラーメンが 1 食 35 円で数量限定販売されることを知った。チキンラーメンは、普段でも 5 食パックで 300 円以上しているから、1 食 35 円というのはかなりお買い得だ。ウォーキングと昼ごはんを兼ねて、早速西友に見に行った。しかし、1 食 35 円のチキンラーメンはまだ(?)販売されておらず、普段どおりの値段だった。がっかり。コンビニとかでも販売するのかな。また明日見に行ってみよう。

世界初の即席麺がこのチキンラーメンであることは誰もが知るところである。そして、世界初のカップ麺といえば、同じく日清食品のカップヌードルだ。カップヌードルが発売されたのは 1971 年とのことだが、当時 11 才だった私はカップヌードルに関する記憶はまったくない。当時それがおそらく話題になったであろうことも、それを食べた記憶もまったくないのだ。それよりも、強烈な印象として残っているのが、翌 72 年に発売されたカップジョリックの CM だ。たしか、「カップジョリックは~ おいしさが底に残ります ( ^0^)θ~♪」みたいな感じの CM ソングで、若者がビーチでカップジョリックを食べている CM だったように記憶している。これについても、実際に食べたかどうかは記憶にないのだが・・・。

そのあと、中学生~高校生のころによく食べたのがぺヤングソースやきそばである。一時期、おやつ代わりに毎日食べていたこともあった。しかし、おとなになってからは、ぺヤングソースやきそばを食べたことがない。関西でこの商品を売っているのを見たことがないからだ。私は長い間、会社自体がなくなった、または商品自体がなくなったんだと思っていた。ところが、ある日テレビを見ていたらダウタウンのまっちゃんの口から「ぺヤングソースやきそば」ということばが発せられ、ぺヤングソースやきそばっが今でもあることにびっくりした。

関西生まれで関西育ちの妻に、ぺヤングソースやきそばのことを知っているかどうか聞いていみたところ、「見たことも聞いたことも、もちろん食べたこともない」という。なんで、関西ではぺヤングを売っていないんだろう?関西人に不人気だから?売っていないのは関西だけ?関西以外では全国どこでも売られているんでしょうか?

久しぶりにペヤングソースやきそばが食べたくなった。


メダルの数は少なくても

4 年に一度の冬のスポーツの祭典、バンクーバー冬季五輪がまもなく終わる。日本国内では、高橋大輔選手が銅メダル、浅田真央選手が銀メダルを獲得したフィギュアスケートは、国民的関心事として大いに盛り上がった。

フィギュアスケートは華やかで、特に女性に人気が高い競技だが、個人的にはシンクロナイズドスイミングと同様あまり好きな競技ではない。こういった採点競技は、採点の基準がわかりにくく、なんだかすっきりしないことが多々あるからだ。男子の銀メダリストであるプルシェンコの発言が象徴しているように、フィギュアスケートは、スポーツ(技術)なのかそれとも演技(芸術)なのかよくわからない。もちろん、日本の選手がメダルを獲れば嬉しいし、日本人選手の競技が始まればどきどきしながら応援もするので、まったく興味がないわけではないが。その点、スピードスケートなど、タイムを競う競技は、勝ち負けの基準が単純明快でいい。

前置きが長くなってしまった。今回書きたかったことは、「【赤木智弘の眼光紙背】東京オリンピックが実現しなくて本当によかった」を読んで感じたことだ。今回のバンクーバー・オリンピックでの日本人選手のメダルの獲得数は、銀メダル 3 個と銅メダル 3 個の合計 5 個。金メダルが 0 というのは少し寂しい気もするが、冬季オリンピックでメダル 5 個というのは、ほぼ実力どおりの数字だと思う。マスコミの「金メダルが期待できる」報道も、最初から話 10 分の 1 くらいで聞いているので、とくにがっかり感はない。

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切手にまつわるエトセトラ

現在の郵便料金は、はがきが 50 円、封書が 80 円である。この料金は平成 6 年 1 月から 16 年間上がっておらず、据え置き期間としては史上最長になったとのこと。ゆるやかなデフレと言われている現在の状況から考えると、この据え置き期間の記録はまだまだ更新されると思われる(郵便料金の推移については、公共料金の推移を参照)。

私が物心ついたときの郵便料金は、はがきが 5 円、封書が 10 円だった。その後、はがきの郵便料金は経済の高度成長に伴って 5 円 → 7 円 → 10 円 → 20 円 → 30 円 ・・・ という具合に、現行の 50 円までは一気に上がっていったという印象がある。

切手代が歌詞に登場する曲としては、「my life」という歌がある。「62 円の値打ちしかないの?僕のラブレター」という歌詞で始まるミスチルの初期の曲だ。これは、それまで 60 円だった封書の郵便料金が消費税の影響で 62 円になった平成元年 4 月から、80 円に値上げされた平成 6 年 1 月までの間に書かれた曲ということになる。若いミスチルファンの中には、この「62 円」の意味がわからない人がいるみたいだ。

切手と言えば、私が小学校の高学年から中学生のころ、切手集めが爆発的に流行した。私も切手集めに熱中していた小学生のひとりだった。当時は、切手をシートで買える友だちがすごくうらやましかった。シートで買う財力のない私は、「漠然と集めるよりも、テーマを決めて集めるとよい」という内容の記事を何かの本で読んで、スポーツ関係の切手を集めることにした。東京オリンピックや札幌オリンピックの切手、各年の国民体育大会の切手のほかに、通販で安く買える外国の使用済みのスポーツ切手を購入し、ストックブックと呼ばれる切手用の保存ブックに保存しては毎日眺めていた。切手専用のピンセットも持っていた。

切手少年だった私の当時の最大の憧れは、「月に雁」と「見返り美人」だった。どちらも額面数円の切手に、当時確か 1 万円前後の値段がついていたと思う。とても小学生に買える代物ではなかった。羨望のまなざしで切手のカタログを眺めていた小学生は私だけではないと思う。

今でも、「月に雁」や「見返り美人」には高い値段が付いているんだろうか。気になって調べてみたところ、月に雁は今でもマルメイトで 9,800 円で販売されているようだ。月に雁と双璧だった見返り美人は 6,500 円とやや安い。

懐かしくなって、あのころ集めていた切手を探してみてたが、見つからない。捨ててないと思うんだけど・・・。私のあの切手はどこに行ってしまったんでしょう。


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質問サイトに注意

和英翻訳データブック私が翻訳の仕事を始めたばかりのころは、『和英翻訳データブック』という本が日英翻訳者の必携参考書だった。私も、当時はこの本で各種団体の英語名称を調べていたが、その後行政機関の名称が変更されたこともあり、この超アナログなツールはすぐに無用の長物になった。現在では、インターネットでほとんどの団体の英語名称を瞬時に確認できるようになったが、インターネットが普及していなかったころの翻訳者は、会社名や団体名などの正式名称や英文表記を調べるのもさぞかし大変だっただろう。

現在、インターネットにはさまざまな情報が溢れているが、インターネット上で提供されている情報の中で、質問サイトには注意が必要である。特に、英単語や日本語の意味に関する質問については、でたらめな回答も多い。先日「コラム 28: 防犯カメラ「作動」中 - 動作と作動」という記事を書くにあたって、動作と作動について調べていたとき、検索で「作動」と「動作」の違いって何ですか?(Yahoo 知恵袋)というページがヒットした。そして、その内容を読んで唖然とした。ある回答者が、何の根拠も示さずに間違った情報を記載し、質問者もそれをベストアンサーに選び、質問は解決済みとして処理されている。回答者も回答者だが、質問者も質問者だと思う。

このような質問サイトで、英単語を含めたことばの意味を質問している人は多い。ことばの意味については、辞書(サイト)などでほとんどのものは解決する。それでも解決しない場合は質問サイトを利用するのもいいと思う。しかし、このような質問に回答する人の中には、何の根拠もなく、自分の感覚や意見を、あたかも正解かのごとく記載する人がいることをしっかり認識しておく必要がある。

また、「何を信じてよいのやら・・・」でも書いたように、インターネットでは相反する情報が共存している。たとえば、1 つの行為に対しても、「健康によい」と言う人と「健康に悪い」と言う人がいる。情報が多いということは、便利なことばかりではない。自分も 1 つの情報だけを見て、それが正しいと思い込むことがないように注意したいと思う。

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「ぎょうさん買うたろう商品券」で無駄遣いをしよう

大阪府の「ぎょうさん買うたろう商品券」がよく売れているらしい。1,150 円の商品券を 10 枚つづりにしたもので、値段は 10,000 円。つまり、10,000 円で、11,500 円分の買い物ができることになる。1,500 円のプレミアムは、大阪府が 500 円、参加店が 1,000 円を負担しているとのこと(詳細は、大阪まるごと大売出しキャンペーンの公式ホームページを参照)。

大手のスーパー、百貨店、家電量販店、コンビニ、ファミレスなども参加しているので、日常的な買い物にも非日常的な買い物にも使えてお得だと思う(参加店舗一覧はこちら)。

この「ぎょうさん買うたろう商品券」は、有効期間が 3/11 までと比較的短い。3/11 を過ぎると紙くずになってしまうので、商品券を買った人は確実に消費する。期限が迫ってくると、普段なら買わないような物でもついつい買ってしまうこともあり、無駄遣いにつながる。

商品券は1 枚 1,150 円でおつりはでない。コンビニなどで普段は 500 円くらいしか使わない人でも、おつりが出ないとなると 1,150 円以上になるように不要なもののまで買ってしまう。だから、無駄遣いにつながる。

商品券の場合、元々はお金を出して買ったものなのに、ただでもらったものだと錯覚してしまう傾向がある。だから、普段なら買わないようなものでも、「どうせただだから」と勘違いして、ついつい無駄遣いしてしまう。

こんな風に、この「ぎょうさん買うたろう商品券」は無駄遣いを助長するシステムなので、とってもいいと思う。大阪府民はぜひこの商品券で無駄遣いをして、経済を少しでも活性化させてほしい。兵庫県でもぜひこのようなキャンペーンをやってほしい。そして、兵庫県だけでなく、ほかの府県でもどんどんやればいいと思う。景気は気の問題だというから、「使わないと損」という雰囲気を作り出すことが大事。

現金をばらまくわけではないので自治体の負担も比較的小さいし、販売店や消費者といった一般市民が参加して経済の活性化に貢献できる。使用期限がないため、貯蓄に回されてしまいがちになる定額給付金などの現金給付策よりもずっと効果があるような気がするが、こんな風に考えるのは素人考えでしょうか。


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