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ゴールデンウィークとトラキチと甲子園球場

三宅久之氏は「トラキチ」ということばを誤解している。テレビで「トラキチファン」と言っているのを何度か耳にしたことがあるが、トラキチとは「トラ(阪神タイガース)きちがい」の略なので、トラキチだけで「タイガースファン」という意味になる。弱いときでも必死で阪神を応援する、涙ぐましいほどの熱狂的なタイガースファンが好きな人たちを三宅先生がトラキチファンと呼んでいるのなら、間違いではないが・・・。

現在ゴールデンウィークの真っ只中であるが、関西におけるゴールデンウイークの恒例行事の 1 つに、甲子園球場での阪神 x 巨人戦がある。今年は久しぶりに生観戦したいと思い、直前になってチケットを探し求めたが入手できなかった。やっぱり、ゴールデンウイークの阪神 x 巨人戦のチケットは、都合が悪くなって行けなくなっても仕方ないと覚悟して、早めに買っておかないといけない。考えが甘かった。

そんなわけで、今年の阪神 x 巨人のゴールデンウイーク 3 連戦はすべてテレビで観戦。ジャイアンツファンの私としては、阪神の 3 連勝という最悪の結果に終わった。特に、タイガースに首位を奪われた昨日の敗戦は、一夜明けても悔しさが残る。

今回の結果に全国の、特に関西のトラキチは大喜びしているだろう。しかし、阪神と巨人がデッドヒートを繰り広げて、優勝争いをすることはとってもいいことである。関西に活気が出るし、阪神の勝敗に一喜一憂するトラキチを、ここ関西でウォッチングするのもけっこう楽しいものである。

激しい優勝争いの末にジャイアンツが優勝してくれたらこの上うれしいことはないが、たとえ負けたとしても、タイガースに負けるんだったら仕方ないと思える。もし、ジャイアンツが優勝できないんだっら、ほかの球団ではなく阪神タイガースに優勝してほしい。そんな風に思える敵球団は阪神タイガースだけだ。私にとってタイガースとトラキチは、どうしても憎めない存在である。

話題のノンアルコールビールを飲んでみた

先日、『ルビコンの決断』で、キリンフリーというノンアルコールビールがよく売れていることを知った。酒税法では、アルコール分が 1% 未満であれば「ノンアルコール」と表記できるため、これまでのノンアルコールビールは本当のノンアルコールではなかったらしい。ところが、このキリンフリーは、世界で初めてアルコール分 0.00% を実現したビールテイスト飲料とのこと。

特にノンアルコールビールの必要性に迫られているわけではないが、どんな味なのか興味があったので 1 本買ってみた。個人的な感想としては、期待していたほどビールっぽい味ではなかった。もし、普通のビールだと言って出されたら、「このビール、ちょっと変な味がする」と感じると思う。

ただし、学生時代にちょっとだけ流行ったルートビアと比べたらはるかにビールに近い味がする。車の運転をしなければならないときに、どうしてもビール風の飲み物を楽しみたいという欲求を満たす飲み物としてはぎりぎりOK かなという感じ。ちょっと厳しいかもしれないけど私の評価は 65 点(期待値が大きすぎたため、低い点数になってしまったのかも)。

アルコール分 0.00% のビールテイスト飲料「キリンフリー」

温故知新のハイボール

「ウイスキーがお好きでしょう ♪♪」でおなじみの小雪氏のテレビ CM にそそられて、サントリー角ハイボール缶を購入。今年の 1 月に、「ルビコンの決断」でサントリーが取り上げられていたので、ハイボールがちょっとしたブームになっていることは前から知っていた。

角ハイボール缶は 350 ml で 198 円と、チューハイなどと比べるとちょっと高い。そんなことを妻に話しながら飲んでいたところ、ある日「108 円のハイボール」を妻が買ってきた。妻が自慢げに安かったと言うハイボールを見せてもらったところ、缶には「焼酎ハイボール」と書かれている。無知な人が間違って買うことを期待してこういう商品名にしているのか、それともハイボールが流行る前からあった商品なのかは知らないけれど・・・。まあ、だまされたわけではないので、文句は言えないが。

ハイボールが大流行したのは 1960 年代とのこと。私が大学生になるずっと前のことだから、温故知新の味だ。すっかりハイボールが気に入ったので 1,170 円で角瓶を購入。ハイボール缶 6 本分の値段だから、こっちのほうが断然得だ。

サントリー角瓶とハイボール

得だと思って買ったのだが、際限なく何杯でも飲んでしまうことは想定外だった。昨晩も 3 杯も飲んでしまった。飲み過ぎは結局高くつくし、身体にもよくない。この瓶を空けたら、また缶入りハイボールに戻そうかと思案中である。


この CM そそりますよね。


記憶

昨日 Twitter で、「東京オリンピックはまったく記憶にない。記憶にある最初のオリンピックはメキシコ。当時、オリンピックは常にメキシコでやるものだと思っていた」とつぶやいていたところ、同世代のふたりの方から「僕はかすかに東京五輪の記憶があります」だとか「東京のときは世間の雰囲気だけ記憶に」といったようなリプライがあった。私の認識が正しければ、ふたりとも私よりも 1 歳若いはず。

東京オリンピックが開催されたとき私は 4 歳。ということはこのふたりは当時 3 歳ということになる。驚きだ。さらにひとりの方は、3才くらいの頃からいろいろなことが記憶にあるという。私の 3 歳の時の記憶といったら 1 つしかない。長良川の鵜飼を見に行った記憶だ。この出来事は、川と船と鵜の鮮明な映像とともに記憶しているのだが、これが唯一の記憶でほかのことは一切覚えていない。私の場合、いろいろな記憶があるのはせいぜい 5 ~ 6 歳のころからだと思う。

そういえば、「0 歳のときに飛行機に乗ったことを覚えている」と言っていた知人がいたことを思い出した。そんなことが本当にありえるのか。また、生まれたばかりの赤ちゃんは、自分が母親の胎内にいたころのことを覚えていると聞いたことがある。赤ちゃんはしゃべれないのでその記憶を伝える術がないのだが、「しゃべれるようになったら、お母さんのおなかの中にいたときのこと教えてね」と言い続けていると、しゃべれるようになったときに胎内の様子を話し出すらしい。

さすがに、母親の胎内にいた時のことを覚えているおとなには出会ったことがないが、広い世の中には、胎内時代の記憶がある人もいるかもしれない。でも、このような記憶の差っていうのはどこから生まれてくるんでしょう。ひょっとして、4 歳以下の時の記憶がほとんどない私の記憶力には、何か欠陥があるんでしょうか。

わが家の歴史を宇宙の片隅で

金曜日から昨夜まで 3 夜連続で放送された三谷幸喜脚本のドラマ『わが家の歴史』の感想。期待していたものとはちょっと違っていたが(期待値に対する満足度は 75% といったところか)、豪華キャストとテンポのよいストーリ展開で、長いドラマを最後まで退屈することなく楽しく見ることができた。

昭和 2 年から 39 年までのある家族の歴史を描いた『わが家の歴史』。中心となった時代は終戦直後の昭和 20 年代から 30 年代前半だった。私が生まれる少し前の時代だから、私の親世代が青春期を過ごした時代ということになる。自分がまだ存在していない時代なのに、何となく懐かしさを感じた。

ストーリーには当時の事件が盛り込まていたので、現代史のお勉強にもなった。当時一世風靡した有名人も次から次へと登場したが、「普通の家族がこんなに次から次へと有名人と知り合いになったり、次から次へと有名な事件と係わったりするわけがない」と突っ込んでしまった。また、佐藤浩市演じる鬼塚大造が、中井貴一演じる獅子丸寿一に拳銃を向けられるシーンで、デラ富樫を思い出してしまったのは私だけだろうか。

印象に残ったのは、戦争から生きて帰ってきたかつての恋人である大浦さん(玉山鉄二)に、八女政子(柴崎コウ)が「生き残った人には生き残った理由がある」という主旨の台詞を言ったシーン。そのとおりだ。今を生きている、いや「生かされてる」私たちには、みな「生かされている」理由があるんだと思う(ただし、その理由が何なのかは知らなくてもいいし、突き詰めたりする必要もないと思う)。

三谷幸喜といえば、『王様のレストラン』『古畑任三郎』『振り返れば奴がいる』といったドラマが有名だが、私にはこういった作品よりも強烈な印象を受けた作品があった。ニューヨークで暮らす日本人の生活を描いたコメディで、登場人物は西村雅彦、石橋貴明、 飯島直子の 3 人だけ。詳しい内容までは覚えていないが、とにかく衝撃的なおもしろさだった。ただ、このドラマは視聴率がきわめて低く、評判はあまりよくなかったらしい。

タイトルが何だったか思い出せなくて調べてみたら『今夜、宇宙の片隅で』だった。ついでに、YouTube でこのドラマの動画も見つかった。懐かしいなあ。三谷さん、またおもしろい連続ドラマ作ってください。


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