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わが家の歴史を宇宙の片隅で

金曜日から昨夜まで 3 夜連続で放送された三谷幸喜脚本のドラマ『わが家の歴史』の感想。期待していたものとはちょっと違っていたが(期待値に対する満足度は 75% といったところか)、豪華キャストとテンポのよいストーリ展開で、長いドラマを最後まで退屈することなく楽しく見ることができた。

昭和 2 年から 39 年までのある家族の歴史を描いた『わが家の歴史』。中心となった時代は終戦直後の昭和 20 年代から 30 年代前半だった。私が生まれる少し前の時代だから、私の親世代が青春期を過ごした時代ということになる。自分がまだ存在していない時代なのに、何となく懐かしさを感じた。

ストーリーには当時の事件が盛り込まていたので、現代史のお勉強にもなった。当時一世風靡した有名人も次から次へと登場したが、「普通の家族がこんなに次から次へと有名人と知り合いになったり、次から次へと有名な事件と係わったりするわけがない」と突っ込んでしまった。また、佐藤浩市演じる鬼塚大造が、中井貴一演じる獅子丸寿一に拳銃を向けられるシーンで、デラ富樫を思い出してしまったのは私だけだろうか。

印象に残ったのは、戦争から生きて帰ってきたかつての恋人である大浦さん(玉山鉄二)に、八女政子(柴崎コウ)が「生き残った人には生き残った理由がある」という主旨の台詞を言ったシーン。そのとおりだ。今を生きている、いや「生かされてる」私たちには、みな「生かされている」理由があるんだと思う(ただし、その理由が何なのかは知らなくてもいいし、突き詰めたりする必要もないと思う)。

三谷幸喜といえば、『王様のレストラン』『古畑任三郎』『振り返れば奴がいる』といったドラマが有名だが、私にはこういった作品よりも強烈な印象を受けた作品があった。ニューヨークで暮らす日本人の生活を描いたコメディで、登場人物は西村雅彦、石橋貴明、 飯島直子の 3 人だけ。詳しい内容までは覚えていないが、とにかく衝撃的なおもしろさだった。ただ、このドラマは視聴率がきわめて低く、評判はあまりよくなかったらしい。

タイトルが何だったか思い出せなくて調べてみたら『今夜、宇宙の片隅で』だった。ついでに、YouTube でこのドラマの動画も見つかった。懐かしいなあ。三谷さん、またおもしろい連続ドラマ作ってください。


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